紅葉がオレンジ色や黄色に染まり、気温が下がり始めると秋の訪れを感じますよね。少しずつ寒くなる季節には、秋をテーマにした楽曲が聴きたくなる方もおられるかと思います。この記事では、どこかノスタルジーな雰囲気がただよう時期にぴったりな秋を感じられる邦楽をピックアップしました。歌詞やメロディーから秋の情景が思い浮かぶ曲や哀情を描いた曲まで幅広い楽曲が楽しめますよ。
秋の夜長を過ごしながら、読書や食を楽しみながらお気に入りの曲を聴いてみてはいかがでしょうか。
■セプテンバーさん / RADWIMPS
夏が終わり、秋を迎える季節の切ない感情を大切な人に向けた愛情とともに描いた『セプテンバーさん』。ロックバンドのRADWIMPSが2006年にリリースしたアルバム『RADWIMPS 3〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』に収録されました。タイトルは「9月3日」という意味が込められており、初のワンマンライブの開催日をテーマに制作されています。温かみのあるギターの音色と絡み合う、ゆったりとしたバンド演奏から秋の訪れを感じられるでしょう。どこまでも愛する人と一緒に過ごすことを願う、優しいメッセージが込められた秋ソングです。
■キンモクセイ / オレンジスパイニクラブ
茨城県出身のロックバンド、オレンジスパイクラブが2020年にリリースしたアルバム『イラつくときはいつだって』に収録された『キンモクセイ』。彼らの名を世に知らしめた曲としても知られており、SNSでも話題を集めた楽曲です。大切な人と過ごすなにげない日常風景を描いており、ささいな表情やしぐさが思い浮かぶフレーズが印象的。フォークやロックを取り入れた温かみのあるバンド演奏にのせて、語りかけるようなスズキユウスケさんの歌声が響く楽曲です。じんわりと心を癒やす恋愛ソングを聴いてみてはいかがでしょうか。
■金木犀の夜 / きのこ帝国
秋の夜長にじっくりと聴きたくなる邦ロックといえば『金木犀の夜』。シューゲイザーやロックを取り入れた音楽が注目を集めるバンド、きのこ帝国が2018年にリリースしたアルバム『タイム・ラプス』に収録されました。愛する人と過ごした日々を思い返して、ついセンチメンタルな感情になる様子を描いています。ふとした瞬間に香るにおいで、思い出がよみがえる姿に共感する方もおられるでしょう。ゆったりとしたバンド演奏にのせた、哀愁のあるメロディーが秋らしさを感じさせるナンバーです。
■赤黄色の金木犀 / フジファブリック
ポップスからロックまで独自の世界観を持つ楽曲で注目を集めたロックバンドのフジファブリック。彼らが2004年にリリースした『赤黄色の金木犀』は、四季をテーマに作られた連作シングルの秋ソングとして制作されました。哀愁のただようギター演奏から幕を開けるサウンドは、大切な人との別れを前にしたときのやるせない心情を描いたフレーズとともに展開します。秋の美しい風景が思い浮かぶ日本語の歌詞からもノスタルジックな場面が伝わるロックナンバーです。サビで加速するバンドサウンドの勢いにも注目して聴いてみてください。
■あの秋とスクールデイズ / おいしくるメロンパン
青春時代に生きる若者の感情に寄り添う楽曲をリスナーに届けるおいしくるメロンパン。彼らが2017年にリリースした『あの秋とスクールデイズ』は、学生時代の切ない恋愛模様を描いたロックナンバーです。教室や部活帰りの道など、学校をテーマに物語が描かれており、大切な人と別れた場面の心情を描いています。3ピースバンドならではの、それぞれの楽器が絡み合うバンド演奏にのせてボーカルを務めるナカシマさんのエモーショナルな歌唱が響く楽曲です。
■晩秋 / ガガガSP
日本の青春パンクバンドの先駆け的な存在として知られるガガガSP。彼らの制作した数多くの楽曲のなかでも秋を感じられる曲といえば2002年にリリースされた『晩秋』。誰よりも愛した人が目の前から居なくなったあとも、忘れられずにいる切ない恋心を歌っています。青春のはかなさや勢いを感じられるような疾走感のあるバンド演奏からもさまざまな感情が読み取れるでしょう。語りかけるように、熱唱するように秋の夕暮れに向かって歌う楽曲です。
■The Autumn Song / ELLEGARDEN
幅広い世代のロックファンから絶大な支持を得るバンド、ELLEGARDEN。彼らが2004年にリリースした『The Autumn Song』は、秋を迎えた主人公の切ない心情を描いたロックナンバーです。友達や女性がまわりに居て、私生活が充実しているように見えるけれど、実際はある人からもらった手紙をずっと気にしているという内容。クールなギター演奏が響くロックサウンドと絡み合う、エモーショナルな歌詞が秋の切ない風景を想像させる楽曲です。
■A都市の秋 / Lamp
ボサノヴァやジャズを基調とした独自のサウンドを届けるバンド、Lamp。2000年から活躍する彼らの代表曲としても知られている曲がこちらの『A都市の秋』。ホーンセクションを取り入れたジャジーなバンド演奏にのせて、大切な人との別れを歌う物語が展開します。秋の東京の街や自然風景を描いた歌詞からは、アーバンな雰囲気が伝わるでしょう。男女ツインボーカルの語り合うような歌唱とともに、センチメンタルな恋の終わりを歌い上げる秋ソングです。
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