アニメ『ブルーロック』OP・ED、劇場版主題歌を解説

ブルーロックのサムネ

世界中の注目を集めるサッカー漫画『ブルーロック』は、累計発行部数2,700万部を突破した話題作です。

物語は「日本をW杯優勝に導くストライカーを育てる」という異色のプロジェクトに集められた300人の高校生FWたちの壮絶なサバイバルを描いています。

勝てなければ終わりという極限の状況の中、己のエゴと才能をぶつけ合う展開は、従来のスポーツ作品とは一線を画すスリリングな魅力があります。

本記事では、そんな熱いドラマを彩るテレビアニメ版のオープニング・エンディングテーマ、さらに劇場版主題歌を解説していきます。

この記事をおすすめする人

・アニメ『ブルーロック』の熱い世界観に合った音楽を知りたい人
・OP・EDや劇場版主題歌を通して作品の魅力をさらに深く楽しみたい人
・スポーツアニメのテンションを高めてくれる楽曲を探している人

エゴと才能がぶつかる衝撃の第一歩!

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目次

ブルーロックの作品概要

常識を覆すサッカーアニメとして注目を集めている『ブルーロック』。勝者のみが生き残れるという過酷なルールのもと、全国から選ばれた高校生フォワードたちが“世界一のエゴイスト”を目指して競い合う姿を描いています。原作は金城宗幸氏が原作、ノ村優介氏が作画を担当し、『週刊少年マガジン』で連載中。スポーツ漫画でありながら心理戦や成長物語としての側面も強く、多くの読者を魅了してきました。

ここでは、そんな作品の魅力をより深く知るために、アニメの制作体制や物語のあらすじについて紹介していきます。

◾️アニメの制作会社

『ブルーロック』のアニメ制作を手がけたのは、株式会社エイトビット。『転生したらスライムだった件』などのヒット作で知られるこのスタジオは、美麗な映像表現と迫力あるアクション描写に定評があります。原作のスピード感や緊張感を損なうことなく、試合中の一瞬の動きや表情を丁寧に描き、視聴者を物語の世界へ引き込む映像演出が魅力です。特に選手たちが放つシュートのシーンや心理戦の演出では、アニメならではのダイナミズムが発揮されており、原作ファンのみならずアニメファンからも高い評価を受けています。

◾️あらすじ

日本代表がW杯優勝を果たすためには、誰にも止められない“エースストライカー”が必要――その理論のもとに始動したのが「ブルーロック(青い監獄)プロジェクト」。全国から集められた300人の高校生FWたちが、己のエゴと才能をかけてサバイバルに挑む物語です。主人公・潔 世一は、平凡な高校生ながらもチャンスを掴み、プロジェクトに参加。仲間でありながらライバルという緊張感の中で、勝利への執念と自己成長を描くストーリーは、従来のサッカー作品にはない斬新な切り口で人気を集めています。

主な登場人物

◇潔 世一(いさぎ よいち)
声優:浦 和希(うら かずき)
物語の主人公。冷静な観察力と分析力を武器に成長していく高校生フォワード。最初は自己主張の弱い性格ながら、ブルーロックでの試練を通じて“エゴ”に目覚めていく。

◇蜂楽 廻(ばちら めぐる)
声優:海渡 翼(かいと つばさ)
自由奔放なプレースタイルが特徴の選手。独自の感性と想像力でピッチを駆け回り、潔とも深く関わる存在。内に「モンスター」と呼ぶ感覚を抱えている。

◇國神 錬介(くにがみ れんすけ)
声優:小野 友樹(おの ゆうき)
正義感が強く、まっすぐな性格の持ち主。豪快なシュートが武器で、潔の最初の仲間でもある。理想のヒーロー像を追い求めている。

◇千切 豹馬(ちぎり ひょうま)
声優:斉藤 壮馬(さいとう そうま)
圧倒的なスピードを誇る俊足の選手。過去のケガにより一度は夢をあきらめかけるが、潔との出会いによって再び前を向き始める。

◇凪 誠士郎(なぎ せいしろう)
声優:島﨑 信長(しまざき のぶなが)
天性のセンスを持つ天才プレイヤー。無気力な一面もあるが、その実力は群を抜いており、プレーで周囲を驚かせる。

◇御影 玲王(みかげ れお)
声優:内田 雄馬(うちだ ゆうま)
凪の才能に惚れ込み、彼をブルーロックへ連れてきた張本人。器用なプレーが持ち味で、勝利への執着心も強い。

◇絵心 甚八(えご じんぱち)
声優:神谷 浩史(かみや ひろし)
ブルーロックプロジェクトの発起人。選手たちに「エゴ」を求め、極端で過激な理論をもとに才能をふるいにかけていく謎多き人物。

第1期第1クール

極限のサッカーを描いた『ブルーロック』第1期。選ばれしストライカーたちが集う“ブルーロック(青い監獄)”でのサバイバルは、音楽でも観る者を鼓舞してきました。力強く突き刺さるオープニング、感情の余韻を残すエンディング──いずれも物語の熱をそのまま封じ込めたような仕上がりです。ここでは、第1期を彩った楽曲たちを一つずつ丁寧に解き明かしていきます。

◾️【OP】カオスが極まる  / UNISON SQUARE GARDEN

UNISON SQUARE GARDENが手がけたこの楽曲は、鋭いギターと跳ねるようなリズムが印象的です。序盤から展開されるテンポの切り替えが物語の緊張感と共鳴し、作品の空気を一気に引き込んでくれます。スピーディーなドラムと交差するボーカルが混ざり合い、無秩序の中にある意思を浮かび上がらせます。言葉の響きと音の起伏が巧みに重なり、聴き手を振り回すような感覚を生み出します。試合の駆け引きやキャラクターたちの葛藤と向き合う姿が自然と重なって見える構成です。

タイトルが示すとおり、整理されていない感情の渦をそのまま音で表現したような一曲と言えるでしょう。

◾️【ED】WINNER  / 仲村宗悟

仲村宗悟さんの楽曲は、しなやかな歌声と厚みのある演奏が融合したバランスの良い作品です。柔らかな入り口から、次第に感情が高まっていく展開は、物語の終わりを迎える余韻とも重なります。エンディングにふさわしい温度感を保ちながら、どこか前向きな決意を感じさせてくれます。音数を抑えつつも必要なアクセントが丁寧に入っており、曲全体に深みがあります。キャラクターたちが戦いを終えた後に抱く思いと重なる印象を与えてくれます。

聴き進めるほどに、余白の中に情熱が浮かび上がるような美しさを感じられるでしょう。

第1期第2クール

◾️【OP】Judgement  / ASH DA HERO

ASH DA HEROが歌うこの楽曲は、情熱と衝動を爆発させたようなロックチューンです。荒々しく刻まれるギターリフが導入から耳をつかみ、最後まで一気に駆け抜けていきます。ボーカルの表現力も際立っており、一言ごとに異なる熱量が込められていることがわかります。サウンド全体から立ち上る緊張感と焦燥感が、ブルーロックのサバイバル要素と自然に重なります。勢い任せでは終わらない構成の巧みさが、何度聴いても飽きさせません。

心の内側にある衝動と向き合うような感覚を与えてくれる一曲といえるでしょう。

◾️【ED】Numbness like a ginger / UNISON SQUARE GARDEN

UNISON SQUARE GARDENが奏でるこの楽曲は、感覚のズレや刺激を表現するような音作りが光ります。淡々としたリズムに重なるギターが静かに動き出し、熱を孕んだような展開へ導いてくれるでしょう。歌声は抑えたトーンながらも存在感があり、余計な装飾を排したサウンドと美しく調和しています。楽曲の構成には緻密な計算が感じられ、音のひとつひとつが意味を持って鳴り響きます。終盤にかけてじわじわと気持ちを持ち上げていく演出が、作品の余白と寄り添っているようです。

派手さだけではなく深さで印象を残す、味わい深い仕上がりになっているのではないでしょうか。

第2期

さらなる高みを目指す第2期では、選手たちのぶつかり合いと進化がより鋭く描かれています。それに呼応するかのように、音楽もまた一段と研ぎ澄まされた印象を与えてくれます。己の“エゴ”と真っ向から向き合う彼らの姿を、楽曲はどのように支え、広げているのか――新章の幕開けにふさわしい音たちを振り返ります。

◾️【OP】傍若のカリスマ  / UNISON SQUARE GARDEN

UNISON SQUARE GARDENが放つこの曲は、跳ねるようなリズムと鋭いギターが交差する冒頭から一気に惹き込まれます。複雑に絡み合う音が瞬間ごとに変化し、止まらない思考と衝動を表しているかのようです。歌声も疾走感に満ちており、全体のテンションを一貫して押し上げています。一音ごとに異なる表情を見せる構成で、聴いていると次の展開が待ち遠しくなるでしょう。まるで試合のように駆け抜ける展開が、作品の緊張感と高く呼応しています。

個性がぶつかり合うブルーロックの物語に重ね合わせると、より深く楽しめる楽曲です。

◾️One  / Snow Man

Snow Manが歌うこの曲は、まっすぐで静かな始まりが心に残る作品となっています。優しさと強さが共存するアレンジで、抑揚を抑えたメロディーが自然と染み込んでくるでしょう。声の重なりに奥行きがあり、ひとりではないという感覚をそっと伝えてくれる印象です。後半に向かうにつれて広がっていく展開が、成長や決意を思わせる構成。激しさを見せない中にも確かなエネルギーがあり、感情の流れが丁寧に描かれています。

。作品の締めくくりにふさわしい静かな力を持った一曲で、歌詞やメロディーが印象深く残るでしょう。

劇場版『ブルーロック-EPISODE 凪-』主題歌

劇場のスクリーンに広がる『ブルーロック』の世界。特別な時間を彩る劇場版では、物語のスケール感と熱量に寄り添う壮大な楽曲が揃いました。映像と音がひとつになり、観客の心に強烈な余韻を残す――その瞬間を形づくった音楽に焦点をあて、劇場ならではの表現を掘り下げていきます。

◾️Stormy  / Nissy × SKY-HI

NissyとSKY-HIによるこの楽曲は、静と動が交差する構成で、心の葛藤と飛躍を描いています。イントロの緊張感あるサウンドが、張りつめた空気を生み、続くメロディーが一気に世界観へと引き込みます。Nissyの透き通る歌声とSKY-HIの鋭いラップがぶつかり合いながらも、互いを高め合っている点が印象的です。リズムの切れや展開の妙により、緩急がはっきりと感じられ、視覚的な映像と結びつくような力を持っています。作品に登場する凪誠士郎の静かな情熱や、変化を受け入れる姿勢が音に込められているようにも思えます。

疾走感やスリルを求めるだけでなく、心の奥を照らすようなメッセージが響く楽曲です。

まとめ

『ブルーロック』は、サッカーを題材にしながらも、極限状態でぶつかり合う個性と成長を描いた作品です。アニメ第1期から劇場版『EPISODE 凪』に至るまで、主題歌の数々はそのドラマを音で鮮やかに彩ってきました。UNISON SQUARE GARDENの鋭く展開する楽曲や、Snow Manが静かに心に響かせる一曲、さらにNissyとSKY-HIが共演した力強くも繊細な作品など、それぞれがストーリーと深く結びついています。

キャラクターの心情や状況を音楽が巧みに表現することで、視聴者はより没入感のある体験ができるでしょう。

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