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ベースラインがかっこいい洋楽。印象的なフレーズが響く曲15選

ベースラインがかっこいい洋楽は、思わず体が動くようなグルーヴ感と、耳に残る独特のフレーズが魅力です。ロック、ファンク、ポップスなどジャンルを問わず、低音が曲全体を支えつつメロディックに響く名曲は数多く存在します。ベース好きはもちろん、洋楽初心者でも聴きやすい楽曲ばかり。今回は、イントロから存在感を放つものや、サビ前で盛り上がるベースが印象的な人気曲15選を厳選して紹介します。
・洋楽の中で印象的なベースフレーズを探している人
・グルーヴ感のあるサウンドやリズムを楽しみたい人
・ベース演奏の参考になる洋楽を知りたい人



ベースラインがかっこいい洋楽。印象的なフレーズが響く曲15選
◾️Another One Bites the Dust / Queen
フレディ・マーキュリーのボーカルとブライアン・メイのギターが主役のように思えますが、この楽曲の真の牽引役は、ベーシストのジョン・ディーコンが奏でる、シンプルながらも力強いベースラインです。ディスコ・ミュージックから着想を得たというその音色は、聴く者の心を一瞬で掴み、有無を言わさず体を揺らします。そのグルーヴは、バンドの新たなキャリアを決定づけ、世代を超えて聴き継がれる名曲となりました。このベースラインは、ヒップホップなど、様々なジャンルの音楽に影響を与え、音楽史にその名を刻んでいます。カラオケでこの曲を歌えば、その場の空気を一瞬でパーティーに変えてしまうような、魔法のような一曲です。
◾️My Generation / The Who
ザ・フーの楽曲の中で、若者のニヒリズムと反骨精神を最も象徴しているのがこの曲です。特にベーシスト、ジョン・エントウィッスルが鳴らすアグレッシブなベースラインは、そのエネルギーを体現しています。彼は、伝統的なベースの役割であるリズムキープを超え、まるでリード楽器のように複雑でスリリングなフレーズを、ロジャー・ダルトリーのボーカルに絡ませるように演奏しています。ステージ上ではほとんど動かず、黙々とベースを弾く姿から「オックス」の愛称で呼ばれていましたが、その指は驚異的な速さでフレットの上を動き回り、ベースという楽器の可能性を大きく広げました。この曲は、ベースのソロをロック史で初めてフィーチャーしたことでも知られ、その後の多くのベーシストに影響を与えています。
◾️Seven Nation Army / The White Stripes
この曲を聴いて誰もがまず耳を奪われるのが、印象的で中毒性のあるベースラインです。しかし、実はこの音はベースギターではなく、ジャック・ホワイトがギターをピッチシフターというエフェクターに通して、音程を1オクターブ下げて演奏して作られたものです。シンプルなドラムとボーカルが、このベースラインのようなリフと組み合わさり、楽曲全体に力強いムードと不穏なエネルギーを生み出しています。音楽における楽器の役割という常識を覆す発想から生まれたこのベースラインは、曲を知らない人でも一度聴けば忘れられないほどの強烈なインパクトを残し、世界中のサッカーやスポーツイベントでも合唱されるアンセムとなりました。
◾️Come Together / The Beatles
この楽曲は、ドラマーのリンゴ・スターとベーシストのポール・マッカートニーによって生み出された、ロック史上最も有名なリズムセクションの一つです。ポールのベースラインは、一見シンプルに見えますが、まるで水面の下でうごめく生き物のように、楽曲全体に深く、そして心地よい「うねり」を作り出しています。リンゴのドラムと完璧に絡み合い、二つの楽器が作り出す強力なグルーヴが、ボーカルやギターのサウンドを包み込み、楽曲全体にサイケデリックでミステリアスな雰囲気を醸し出しています。この曲の魅力は、個々のパートの単なる素晴らしさだけでなく、それらが組み合わさって生まれる化学反応にあることを教えてくれます。
◾️September / Earth, Wind & Fire
聴いているだけで自然と体が動き出し、気分が高揚する、そんな魔法のような力を持つのがこの曲です。その多幸感あふれるグルーヴの核となっているのが、ベーシストのヴァーダイン・ホワイトが奏でるベースラインです。ホーンセクションの華やかなメロディや、モーリス・ホワイトの力強い歌声に負けることなく、細かく、そして心地よいビートを刻み続けています。シンコペーションを多用した、弾むようなリズムとメロディックなフレーズの組み合わせは、楽曲全体に躍動感と洗練された雰囲気を与え、ダンスフロアを熱狂の渦に巻き込みます。彼のプレイは、ファンクとソウルが融合したアース・ウィンド・アンド・ファイアーのサウンドを象徴するものです 。
◾️Longview / Green Day
パンクロックの力強さと遊び心が絶妙に混ざり合ったこの曲は、ベーシスト、マイク・ダーントのユニークなベースラインがその個性を際立たせています。彼は、この印象的なリフをLSDトリップ中に思いついたと語っており、「自分でもどうやって弾いたらいいか分からなかった」と後に語っていますが、その自由な発想から生まれたラインは、楽曲の持つエネルギーをそのまま形にしたかのようです。シンプルな構成でありながら、ベースがまるでボーカルのように歌い、曲の展開をリードしていく様は、パンク・ベーシストの新たな可能性を切り開きました。このベースラインは、パンクは単に荒々しいだけではないということを証明しています。
◾️Sweet Emotion / Aerosmith
アコースティックなギターのイントロに続き、耳に残るベースラインが印象的なこの曲は、ベーシストのトム・ハミルトンが高校時代から温めていたリフが基になっています。彼が友人と車で聴いていたジェフ・ベックの曲に触発されたというそのリフは、一度聴いたら忘れられないほどの独特なグルーヴと色気を持っています。楽曲の骨格を成すこのベースラインは、スティーヴン・タイラーの独創的な歌詞や、ジョー・ペリーのトークボックスを駆使したギターと絡み合い、唯一無二の雰囲気を生み出しています。このリフがなければ、曲は全く違うものになっていたかもしれません。
◾️Hysteria / Muse
狂おしいほどの熱量を持つこの曲は、ベーシスト、クリス・ウォルステンホルムによるトレードマークのファズ・ベースがそのエネルギーの源です。まるで地響きを立てるかのような太く歪んだベースラインは、楽曲全体を支配し、聴く者の心を激しく揺さぶります。彼のベースは単なる低音ではなく、ギターのリフと完璧に絡み合い、アグレッシブなリード楽器として機能しています。そのテクニックと音作りは、現代のロックベーシストに多大な影響を与えており、多くのベーシストが彼の音の秘密を探求しています。この曲は、ベースが単なるリズム楽器ではなく、楽曲の感情とエネルギーを司る主役となりうることを示しています。
◾️Billie Jean / Michael Jackson
この曲のイントロは、ルイス・ジョンソンによるベースラインによって、一瞬にして聴く者を別世界に引き込みます。彼の「サンダーサムズ」という異名が示すように、パーカッシブで跳ねるようなスラップ奏法が、このダンサブルなグルーヴの肝となっています。ベースのメロディが持つクールで緊張感のある雰囲気は、マイケル・ジャクソンのミステリアスなボーカルと相まって、楽曲全体に独特の魅力を与えています。ポップスとファンクの境界線を曖昧にしたこのベースラインは、多くの後のアーティストに影響を与え、ダンスミュージックの規範の一つとなりました 。
◾️Good Times / Chic
ディスコ・ミュージックを象徴するこの曲のベースラインは、バーナード・エドワーズが奏でるグルーヴの教科書のような存在です。どっしりとした重いビートを刻みながらも、その中に秘められた繊細なリズムとメロディの interplay が、聴く者を飽きさせません。このベースラインは、クイーンの「Another One Bites the Dust」に影響を与えただけでなく、ヒップホップ黎明期の伝説的な楽曲「Rapper’s Delight」にサンプリングされることで、音楽史の重要な転換点となりました。エドワーズは、単なるベーシストではなく、グルーヴという概念を定義した「グルーヴの達人」として今もなお称えられています。
◾️Walk on the Wild Side / Lou Reed
都会の闇と光を描いたこの楽曲のベースラインは、伝説的なベーシスト、ハービー・フラワーズによるものです。一見、シンプルで親しみやすいこのラインは、実はダブルベースとエレキベースの二つの楽器で同時に演奏されており、それぞれが異なるパートを奏でながらも、完璧に調和しています。この二重奏によって、楽曲は単調になることなく、深みと遊び心に満ちた唯一無二の雰囲気を獲得しています。静かに、しかし確実に楽曲のムードを決定づけるこのベースラインは、都会の片隅で生きる人々の物語を、静かに、そして美しく彩っています。
◾️Give It Away / Red Hot Chili Peppers
フリーのベースプレイは、この曲に欠かせないエネルギー源です。彼は、単に音を鳴らすだけでなく、弦を叩く、ミュートする、といったパーカッシブな奏法を多用することで、ドラムと一体になった強烈なグルーヴを生み出しています。そのアグレッシブなプレイは、楽曲全体の熱量を高め、聴く者を圧倒するような混沌としたエネルギーを放っています。シンプルなフレーズの繰り返しでありながら、そのリズムのニュアンスやデッドノートの使い方が楽曲に独特のノリを与えています。この曲を聴くたびに、フリーが持つ自由で大胆な音楽への姿勢を感じることができます。
◾️Stand by Me / Ben E. King
この曲の冒頭を飾るベースラインは、シンプルな音の連なりでありながら、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。マイク・ストーラーによって書かれたこのベースラインは、50年代のドゥーワップのコード進行を基にしており、聴く者にどこか懐かしく、安らぎを感じさせます。ベン・E・キングの情熱的でゴスペル風味の歌声と、このベースラインが組み合わさることで、楽曲に普遍的な愛のメッセージが込められ、国境や世代を超えて人々の心を繋ぐアンセムとなりました。その温かさとシンプルさゆえに、結婚式から公民権運動の集会まで、様々な場面で歌い継がれています 。
◾️I Want You Back / The Jackson 5
この曲は、聴いているだけで自然と体が動き出すような、ポップで陽気なエネルギーに満ち溢れています。その源となっているのが、ウィルトン・フェルダーによる、跳ねるようなベースラインです。リズミカルでメロディックなこのラインは、当時11歳だったマイケル・ジャクソンの若々しい歌声と見事に調和し、楽曲全体を明るく、楽しい雰囲気に包み込んでいます。最初から最後まで、聴く者を飽きさせないほど生き生きとしたこのベースラインは、ポップミュージックにおけるベースの役割を再定義しました 。
◾️Roundabout / Yes
プログレッシブ・ロックというジャンルの持つ壮大で複雑な世界観を、ベースラインで表現しているのがこの曲です。ベーシスト、クリス・スクワイアは、アグレッシブなピッキングと、リッケンバッカーというベースを改造して作り上げた硬質でクリアなトーンで、まるでリードギターのように複雑なフレーズを弾きまくっています。彼がベースとギターアンプを使い分けることで生み出した、他に類を見ない高音域のサウンドは、プログレのテクニカルな側面を際立たせています 。このベースラインは、技巧的でありながらも中毒性があり、多くのプログレッシブ・ロックバンドのベーシストに影響を与え続けています。
まとめ
ベースラインが際立つ洋楽は、音楽の土台でありながら主役として耳を引く存在です。今回紹介した15曲は、聴いているだけでノリたくなる名曲ばかり。シンプルでコピーしやすいものから、少しテクニカルな挑戦曲まで幅広くそろえました。ベース初心者の練習曲としても、プレイヤーの憧れとしても楽しめるラインナップです。お気に入りを見つけて、ぜひ低音の心地よい世界に浸ってみてください。
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