【体験談】ギターが上手に弾けない!9割の人が辞めてしまう理由を解説

ギターを弾く女性
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ギターを始めたものの、「思うように弾けない」「練習しても上達しない」と感じて、挫折してしまう人は少なくありません。実際、ギターを手にした人の約9割が途中で辞めてしまうとも言われています。その原因は、練習方法の誤りや目標設定の難しさ、そして上手くなりたいという焦りにあります。この記事では、筆者自身の体験を交えながら、ギターが弾けるようにならない理由と、挫折を乗り越えるためのコツを解説します。

saku

私もギターを弾き始めてからアコギのコード弾きやエレキのパワーコードが上達してから、リフやアドリブの練習で相当苦労しました。

ギターの老舗ブランドとして人気を集めるFender社が実施した調査によると、ギターを1年以内に挫折して辞めてしまう人は全体の9割という結果になりました。

何事も続けることは大変ですが、ギターは始める人も多く、また辞める人も数多くいることがデータからも分かりますね。

【結論】ギターの練習も勉強やスポーツと一緒で近道はありません。地道な練習を日々重ねることが唯一の上達への道ではないでしょうか。

この記事をおすすめする人

・ギターを始めたものの、思うように上達せず悩んでいる初心者の人
・練習を続けたい気持ちはあるけれど、モチベーションの保ち方がわからない人
・「向いていないのかも」と感じつつも、ギターを楽しみたいと思っている人
・他の人がどんな理由でギターを辞めてしまうのか、共感したい人

目次

【体験談】ギターが上手に弾けない!9割の人が辞めてしまう理由を解説

挫折は才能がないせいじゃない

ギターの手元

ギターを始めたばかりの方へ。「私には才能がないのかな」「どうせ続かないだろうな」と、落ち込んでいませんか?

弾けないと感じるその気持ち、私も痛いほどよく分かります。この悩みは、あなたが能力不足だから起きているのではありません。ギターという楽器の、ちょっと意地悪な学習の仕組みが原因で、誰にでも起こる普通のことなんです。あなたが真剣に向き合っている証拠ですから、どうか自分を責めないでくださいね。

ギタリストの世界では、最初に説明したように「ギターは挫折率が9割に達する」なんて話もよく聞かれます。この高い壁を見ると気が滅入るかもしれませんが、逆の見方もできますよ。

なぜギターは難しいのでしょう?それは、他の楽器のように簡単なことから徐々に難しくなる階段式の学習ではないからです。ギターは始めたばかりの初期段階で、あのFコードのように、指の独立した動きや、特定の難しい形をいきなり要求してきます。

最初のハードルがあまりにも急なので、やる気が満ちているうちに達成感が得られず、多くの人が自分はダメだと感じて諦めてしまうんです。

saku

私自身も初めてFコードに挑戦したときは苦労しました。正しい方法を選べば、必ず乗り越えられますから、一緒に頑張りましょう!

まずは悩みを整理しよう

よくある悩み
①演奏のコツ
②練習のやる気
③ギター演奏の環境

ギターを弾けないと感じる原因は一つではなく、いろいろな理由が絡み合っていることが多いです。原因をはっきりさせて、具体的な解決策を見つけるために、あなたの悩みを3つのグループに分けて考えてみましょう。

一つ目は演奏のコツに関する問題。Fコードなどの難しいコードが押さえられない、楽譜が読めない、演奏が不安定でリズムに乗れない、といった純粋な技術や知識の不足です。。

二つ目は心の持ち方に関する問題。練習へのやる気が続かない、「全然上達しない」と感じてしまう思い込み、そしてそもそも「何をしたいか」という具体的な目標がないことが挙げられます。目標が曖昧なままギターを始めた人は、つまずいたときに踏ん張りが効かず、やる気が尽きてしまいがちです。

三つ目はギターの準備と環境に関する問題。使っているギターが弾きにくい、買ったまま調整されていない、あるいは、近所迷惑になるのが怖くて練習時間が確保できない(音の問題)といった、外部的な理由です。

特にギターの調整不足は、初心者の演奏の難しさを必要以上に高めてしまうので、要注意ですよ。

saku

あなたの悩みがどこにあるのか、客観的にチェックして、克服するための作戦を立てる参考にしてください。

ギター初心者 挫折の主な理由と克服のヒント

分類弾けないと感じる理由原因克服のヒント
演奏のコツFコードなど、難しいコードが押さえられないフォームや力の入れ方の問題。握力や手の大きさのせいにしがちです 指先の角度を調整してみる、簡単なコードに置き換えてみる
演奏のコツ演奏にリズム感がない、ピッキングがふらつくメトロノームを使わないで練習する習慣 メトロノームで、リズム遊びから始めてみる
心の持ち方やる気が続かない、練習が楽しくないぼんやりした目標や、自分のレベルに合わない難しい曲に挑戦 好きな曲の「サビのたった一小節だけ」など、楽しめる部分を優先する
心の持ち方上達しないと感じる、練習する時間がない練習が続かない、ギターに触れる絶対量が足りていない毎日5分でいいので、「ギターに触れる」ことを日課にする
準備・環境ギターが弾きにくい、大きな音が出せないギターの調整不足(弦の高さ、ネックの状態)、音の問題 楽器店でギターを調整してもらう、ヘッドホンで練習できる機材を使う

初心者の難関、Fコードを味方につける

Fコード

Fコードが弾けない理由

Fコードは、初心者がギターを諦めてしまう最大の原因とも言えます。このコードをめぐるよくある勘違いを解き明かし、本当に乗り越える方法を探しましょう。

一番目の勘違いは握力不足説です。「握力が弱いからFコードは無理」と思い込んでいませんか?実は、Fコードの成功に、強い握力は必須ではありません。一般的に握力が弱いとされる子どもや女性でも、たくさんの方がFコードを問題なく弾いているのがその証拠です。大切なのは、力ずくではなく、効率の良いフォームで、小さな力を集中して伝える技術なのです。

二番目の勘違いは手の大きさ説です。これもまた、手が小さいから弾けないと思い込みがちです。もちろん、手のサイズを変えることはできませんがFコードは、物理的な限界ではなく、フォームの慣れと力の入れ方が大切なんだ、と認識を変えることが大切です。

Fコードが本当に難しいのは、その要求の複雑さです。人差し指一本で複数の弦を均等に押さえるまっすぐ押さえる動き」と、他の指(中指、薬指、小指)で一本ずつ弦を押さえる「垂直に押さえる動きを、同時に、しかも違う方向への力のコントロールが求められます。

saku

この複雑な指の独立運動こそが、Fコードを難しくしている原因なんです。

Fコード克服の裏ワザ

Fコード克服の鍵は、力の入れ方を学習し、てこの原理を上手に使うことです。力を分散させるのではなく、押さえたいポイントに一点集中させるフォームを意識しましょう。

具体的な方法として、親指をネックの裏側の中心よりも少し下に置き、ネックを深く握り込むのではなく、手の甲を突き出すように指板に対して垂直な力をかけることがおすすめです。そして、人差し指でバレーコードを押さえるときは、指の腹ではなく、骨に近い側面を利用すると、必要な力を最小限に抑えながら、すべての弦をしっかり押さえることができます。

もしあなたがFコードを筋力の限界だと勘違いし、力任せの練習を続けると、指の力はすぐに疲れてしまい、結局上達しないまま諦めてしまいます。しかし、正しいフォームを身につけ、少ない力でクリアできた!という小さな成功体験が得られれば、それはあなたのやる気を持続させる大きな力になります 。

Fコードの練習は、物理的な難しさを下げるためのぴったりなやり方を見つける工夫だと捉えましょう。

どうしてもつらい時の方法も知っておこう

Fコードを完璧に弾けるようになるのを焦るあまり、ギターそのものが嫌になってしまうのは本末転倒です。すぐにギターを楽しむことを優先するための選択肢も持っておきましょう。

難しいテクニックを避けて楽しむために、カポタストを積極的に使ってみてください。カポタストを使えば、ネックの細い部分で、バレーコードを比較的楽に押さえることができます。また、Fmaj7など、音が濁りにくい簡易的なコードフォームから始めるのも良い方法です。さらに、Fコードの練習がどうしても辛い、練習時間が取れないと感じる方のために、指一本でFコードを押さえられる手段も存在します。

これは辛い練習や握力を必要とせず、ギターの楽しさを優先する方法です!

saku

固定のやり方に無理して必要はありません。大切なのは、ギターの音色であなた自身が表現を楽しむことです。Fコードの完璧なマスターは、長期的な目標としてゆっくり進めれば大丈夫です。

やる気を維持することの難しさ

なんとなく練習するのは辞めた方がいい

やる気の低下は、飽きたということではなく、目標の立て間違いから生まれる「考え方のクセ」によって引き起こされることが多いんです。特に目標を持たずになんとなくギターを始めた人、例えば友達に誘われたから始めた人は、困難にぶつかったときに心の準備ができておらず、すぐにやる気が枯れてしまうリスクが高いです。はっきりした目標がないと、練習の成果が見えづらく、達成感が得られず、結果的にやる気が尽きてしまうのです。

この状況を変えるためには、目標設定を見直しましょう。難しい目標ではなく、「3週間後に、好きな曲のサビのコードチェンジを、ミスなく10回続けて成功させる」といった、具体的で、達成したかどうか測れる小さな目標を設定することが非常に大切です。

小さな目標を設定して達成することは、自分はできる!という自信を高め、やる気を育む最も効果的な方法です。

やる気を保つための3つの秘訣

やる気を保つ3つの秘訣
1.楽しさを一番に
2.目標を明確にする
3.毎日続ける

1. 楽しさを一番に

練習が苦痛になってしまう前に、楽しいと思えることを優先して練習に取り入れましょう。例えば、基礎練習の合間に、好きな曲のイントロだけを少し弾いてみる、難しいテクニックではなく、自分の好きな音色が出るように工夫するなど、練習を遊びに変える要素を意識的に取り入れるべきです。

2. 目標を明確にする

毎日、毎週、達成可能な小さな成功体験を設定することが求められます 1。目標を達成することは、次の練習へのエネルギーを補給するガソリンのようなものです。

3. 毎日続ける

練習の時間よりも、練習の回数と継続性がやる気を保つために不可欠です。毎日少しでも練習する習慣を何よりも優先し、ギターに触れることを日々の生活のルーティンに組み込んでしまいましょう。

練習時間がなくても大丈夫

「上達しない・練習時間がない」という悩みは、やる気を下げる直接的な原因になります。しかし、ギターの上達は、練習の量に比例するのではなく、練習の頻度と継続性に強く左右されることを知っておいてください。

この問題を解決するために、毎日5分でも良いのでギターに触れるポイントを作ることがとても効果的です。練習を始めるためのスタートのエネルギーを低くするために、ギターをケースにしまい込まず、いつも手の届く場所に置いておくといった環境づくりも重要です。

また、練習の効率化も図りましょう。ただ漫然と弾く時間を減らし、メトロノームを使った集中練習や、特定の苦手な技術克服だけに絞った練習(例:苦手なコードチェンジを連続で成功させる)を行うことで、短時間でも大きな成果を得ることができます。続けることこそが、上達への一番の近道ですよ。

ギターを挫折せずに続けるための7日間のプラン

基礎練習プラン

挫折から立ち直るためには、失われた自信を取り戻し、練習する習慣をもう一度作ることが最も大切です。短期間で「できた!」という達成感を得られる具体的な計画として、技術とモチベーションアップの両方に焦点を当てた7日間集中基礎練習プランを提案します。

このプランの目標は、完璧な演奏ではなく、「毎日ギターに触れる習慣」をもう一度作ること、そしてギターを弾くことを「楽しい」と感じる瞬間を取り戻すことです。

挫折を乗り越える!7日間集中練習プラン

Dayテーマと目標内容練習時間(目安)
Day 1ギターに慣れるギターをきれいに拭く、チューニングをする、ダウンピッキングの基礎練習 30分
Day 2リズム感を思い出すメトロノームを使ったオルタネイトピッキングの練習 40分
Day 3基本コードを再確認C, G, Am, Emなど簡単なオープンコードの形とコードチェンジの練習 40分
Day 4Fコードに優しく挑戦(準備)Fコードに必要な指の独立運動、力に頼らないフォームの研究 50分
Day 5曲で試してみる自分の好きな簡単な童謡やポップスでのコードストローク練習 50分
Day 6応用と試行錯誤Fコードを使った簡単な曲に挑戦、困ったらカポなどを試す60分
Day 7楽しさを再認識一番弾きたい曲を聴く、または弾けるパートだけを集中練習。次の7日間の目標を設定 自由
saku

この7日間は、完璧を目指さなくて大丈夫です。目標は「毎日ギターに触れる習慣」を取り戻すこと、そして演奏を「楽しい」と感じる瞬間を取り戻すことですよ。

基礎練習の次のステップに進もう

基礎練習で指の形やストロークに慣れてきたら、次はコードチェンジとリズムに挑戦しましょう。まずはC、G、Am、Fなど、よく使われる4つのコードをスムーズに切り替えられるように練習します。最初は音が途切れても構いません。焦らず、一つひとつのコードフォームを確実に覚えることが大切です。

リズム練習では、メトロノームや曲に合わせてストロークを刻みましょう。4分音符から始め、慣れてきたら8分音符のリズムにも挑戦すると、演奏の表現力が広がります。テンポを落として正確に弾くことが、結果的に上達への近道になります。基礎を活かして、音楽を弾く楽しさを感じられる段階に進みましょう。

まとめ

ギターが上手く弾けないと感じるときこそ、成長のチャンスです。焦らず、好きな曲を弾いて楽しむ時間を大切にすることで、自然と上達への道が見えてきます。辞めたくなる原因の多くは完璧を求めすぎること。少しずつでも弾けるようになる喜びを積み重ねれば、ギターを続けるモチベーションにつながります。自分のペースで音を奏でることこそ、音楽の原点だと思います。

saku

コード弾きが出来るようになったら、バンドを組んでみたりギターソロを練習してみたりと活躍の幅を広げてみてくださいね!

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