ベース初心者セットはダメ？後悔しないための賢い選び方とおすすめモデル

「ベース初心者セット」を買おうか迷っていませんか？確かに安く済むケースもありますが、品質や長期で使えるかどうかはモデル次第。アンプの性能や付属アクセサリーが不十分だと、「結局買い替えたほうがよかった…」と後悔する人も多いです。この記事では、初心者セットのメリット・デメリットを整理しつつ、長く使えるおすすめモデルを厳選してご紹介します。

ベース初心者セットは本当にダメなのか？

初心者セットはアリだけど、選び方が重要

結論から申し上げます。ベース初心者セットは、 決してダメではありません。むしろ、これからベースを始めたいという方にとって、 非常に有効な選択肢です。

なぜなら、初期費用を大幅に抑えつつ、 演奏に必要なものが一通り揃うからです。心理的なハードルも下がり、すぐに演奏を始められるメリットは大きいです。

しかし、注意が必要なのも事実です。

ダメと言われる主な原因は、付属品の品質の低さと、 本体の初期調整不足にあります。これらは、後ほど詳しく解説します。

ダメという声は気にしないで大丈夫な理由

初心者セットをダメだと強く主張するのは、 ほとんどがベース経験者や、良い楽器を使っている人たちです。彼らは、普段から良いベースを使っているので、 安いセットの粗探しをしがちで、初心者目線での評価が抜けていることが多いのです。

まずは、あなたが手軽にベースを始めたいという目的なら、 セット購入は全く問題ありません。

初心者の方は、練習するための最初のステップを踏み出すことが大切です。

 初心者セットが「ダメ」と言われる理由

楽器の初心者セットを検討していると、ネット上の声でダメだという意見もよく耳にしますよね。ここでは、ダメと言われる理由を解説していきます。

ネックの反りや指の痛み！弾きにくい本体の問題

安すぎるベース本体は、あなたの演奏意欲を削いでしまう可能性があります。 その最大の原因はネックの強度と反りです。安価な木材はネックが弱く、湿度や温度変化で反りやすい傾向にあります。 ネックが反ると弦高が高くなり、弦を押さえるのに強い力が必要になります。

その結果、指が痛くて弾きにくい・自分には才能がないのではと勘違いしてしまうのです。また、フレット（ネックにある金属の棒）の処理が甘いと、 端が尖っていて左手の指を傷つけることがあります。

チューニングを行うペグ（糸巻き）の精度が低いことも問題です。 すぐにチューニングが狂うため、練習にならないと感じるでしょう。

買ってすぐは要注意！楽器の初期調整不足

ギターやベースは、購入後すぐに最高の状態で演奏できるよう、 プロによる初期調整（セットアップ）が必要です。しかし、初心者セットはコストカットと大量生産が優先されます。 そのため、この重要な初期調整が不十分なまま出荷されるケースが多くあります。

適切な調整が行われていないと、前述したように弦高が高すぎたり、 ノイズが出たりと、本来の性能を発揮できません。

これは、ベース本体の性能の問題ではなく、調整不足による初期不良だと理解しておきましょう。

価格帯別 買ってOK！おすすめベース初心者セット

予算2～3万円台最初の一歩を踏み出すための安心セット

Photogenic

▶︎Photogenicエレキベース 初心者入門 ライトセット

Photogenic (フォトジェニック) の初心者ライトセットは、プレシジョンタイプのエレキベース本体に、10Wアンプやシールド、ストラップ、チューナーなど必要最低限のアイテムがすべて付属。届いたその日から練習を始められる点が魅力です。

ベースはソリッドウッド・ボディにメイプルネック、スケール864 mm／20フレットという設計で、小さめながら安定した演奏性を実現。PBタイプのピックアップで、ベーシックで扱いやすいトーンを出せます。

セットの小型アンプはクリーン／オーバードライブ／ディストーション切替が可能で、「好きな音楽と一緒にセッションしたい」「家で気軽に練習したい」などの初心者にぴったりです。

Bacchus

▶︎Bacchus WJB-Mini 3TS ベース 初心者12点セット

Bacchus (バッカス) の WJB-Mini は、上位機種 Woodline の雰囲気をそのまま受け継いだダウンサイジングモデル。

スケール長は 750 mm（約29.5インチ）で、手の小さい方や初心者でも抱えやすく、テンション感を保ちながらも存在感ある音を出せます。メーカー（ディバイザー）によれば、通常サイズのベースと同じナット幅 (38 mm) を維持しており、持ち替えても違和感が出にくい設計。

Universeシリーズのコストパフォーマンス設計にもかかわらず、信頼性の高いパーツを採用しており、初心者でも質の高いベース体験が得られるのが大きな魅力です。

予算4～5万円台長く快適に続けたい人におすすめのセット

Squier

▶︎Squier by Fender SONIC BRONCO BASS Black ベース初心者12点セット

Squier by Fender の Sonic Bronco Bass は、30インチというショートスケール (762 mm) を採用しており、手が小さい方や初心者に非常に優しいデザイン。

スリムな「C」シェイプネックと 1.5インチの狭いナット幅により、軽快な演奏性を実現。ピックアップは Squier シングルコイルで、パンチがありつつもクリアなベーストーンを得られる構成です。

ブリッジは4サドル式のハードテイルで正確なイントネーションが可能、シールドギア・チューニングマシンを搭載し、クロームハードウェアを用いた耐久性も魅力です。

失敗を避ける！買うのを避けるべきセットの特徴

購入時に気を付けるべきは、実店舗がなく、 聞いたことのない海外メーカーの安すぎるセットです。品質管理が徹底されておらず、本当に作り損じが届くリスクがあります。

また、相場や楽器の知識がない状態で、フリマアプリなどで中古品を購入するのも危険です。ネックの反りや電気系統の不良など、初心者では判断できない不具合を抱えている可能性があります。

まとめ

ベース初心者セットは気軽に始められる反面、品質面や将来性で妥協が必要になる場合があります。重要なのは、今の予算と将来を見据えた選択をバランスよく考えること。この記事で紹介したおすすめモデルを参考に、自分にとって最適な一本を選ぶことで、長く楽しめるベース生活をスタートさせられるはずです。焦らず、後悔のない買い物をしましょう。