ギター初心者のための選び方ガイド。オススメのブランドを紹介

ギターを始めてみたいと思っているけれど、「アコギかエレキか、どっちを選べばいいの？」と迷っていませんか？ギター未経験の人にとって、この選択は本当に大きな悩みですよね。でも大丈夫！ギターは思ったより気軽に始められる楽器なので、初心者ならではの不安はみんな同じです。

 
この記事では、ギター初心者向けに選び方のポイントをわかりやすく解説します。アコースティックギター（アコギ）初心者でも、エレキギター初心者でも、不安なくスタートできるように、違いや魅力をやさしくお伝えします。音色や弾き心地、練習環境に合わせた用途など、選ぶ前に押さえておきたいポイントをひとつずつ丁寧に見ていきましょう。記事を読めば選び方の迷いが解消され、あなたにぴったりのギターがきっと見つかるはずです。好きな音楽を思い切り楽しむためにも、まずは自分に合ったギターを選びましょう。

アコースティックギターとエレキギターのどちらを選ぶ？

ギターを始めたいと思ったとき、まず最初に迷うのが「アコギ（アコースティックギター）とエレキギター、どっちがいいの？」という問題です。どちらも魅力的で、演奏スタイルも音色もまったく違いますよね。

アコースティックギターとエレキギターの比較表

項目	アコースティックギター	エレキギター
音の出し方	ボディの共鳴で生音が鳴る	アンプに繋いで音を出す
必要な機材	ギター本体だけでOK	アンプ、シールドが必要
音量	比較的大きめ（生音）	アンプ次第で調整可能
演奏ジャンル	弾き語り、フォーク、ポップスなど	ロック、ポップス、ジャズなど幅広い
初期費用	比較的安く始められる	機材込みでやや高め
練習場所	家でも気軽に練習できる	音量に注意が必要（ヘッドホン対応あり）
弦の硬さ	やや強めで指が痛くなりやすい	比較的やわらかめで弾きやすい

◾️ナチュラルな音で弾き語りがしたいならアコースティックギター

アコースティックギターは、電気を使わずに音が鳴る「生音」が特徴です。ギター本体を弾くだけで豊かな響きが生まれるため、機材を揃える必要がなく、手軽に始められます。特に歌いながら演奏する“弾き語り”にぴったりで、ポップスやフォーク系の楽曲を中心に楽しめます。

一方で、弦のテンションが強いため、最初は指が痛くなりやすい点は覚えておきたいポイント。ただ、練習を重ねれば自然と指先が慣れてきます。持ち運びも楽なので、アウトドアでの演奏にも向いています。「ギター＝アコギ」というイメージが強い人にもおすすめです。

◾️幅広い音作りを楽しみたいならエレキギター

エレキギターは、アンプに接続して音を出すスタイルのギター。ロックやポップスはもちろん、ジャズやファンク、メタルまで幅広いジャンルに対応できる柔軟さが魅力です。アンプやエフェクターを使うことで、音色のバリエーションも自由自在。ギターソロやバンド演奏を目指したい人にはぴったりです。

弦が柔らかくて押さえやすいため、実は指の負担も少なめ。ヘッドホン対応のアンプを使えば、家でも静かに練習できます。必要な機材が多く、最初の費用がやや高めになるのは注意点ですが、音作りの楽しさはエレキならではです。

◾️結論｜まずは「やりたい音楽」から考えてみよう

どちらのギターにも、それぞれの良さがあります。大切なのは、「自分がどんな音楽をやりたいのか」を考えること。弾き語りで歌を届けたいならアコギ、バンドを組んでライブをしたいならエレキ、といった具合に、自分の理想に合ったスタイルを選ぶのが正解です。

また、最近では1万円台の初心者セットも充実しているので、コスト面の心配も少なくなってきました。迷ったときは、まず楽器店で実物を見て、音を聴いてみるのもおすすめです。

初心者におすすめの価格帯とブランド例

「最初の一本、どれを買えばいいの？」と悩む方へ。ギター選びでとても大切なのが価格帯の目安とモデルの信頼性です。

実際には、2万円〜10万円程度で初心者向けの良質なギターがたくさんあります。ただ、価格が高ければ必ずしも良いわけではなく、「自分にとってちょうどいい一本」を見つけることが大切です。

この章では、アコースティックギターとエレキギターに分けて、価格帯ごとのおすすめモデルを紹介します！

【アコースティックギター編】

アコースティックギター（アコギ）は、弾き語りやソロ演奏にぴったりの温かみある音色が魅力。アンプなどの機材が不要で、手軽に始められるのも初心者にとってうれしいポイントです。

とはいえ、価格やモデルが多すぎて「何を選べばいいの？」と迷ってしまう人も多いはず。ここでは、初めての1本にふさわしい価格帯と、実際に人気のあるモデルを紹介します。「予算に合った良いアコギ」を見つけるヒントにしてください！

◾️3万～5万円台：コスパ重視でも安心のスタンダード

ブランド	YAMAHA FG820	S.Yairi YF	Fender CC-60S
初心者向け
弾きやすさ
人気度
価格(変動あり)	32,500円	26,600円	29,900円
	購入する	購入する	購入する

◾️YAMAHA FG820 / FS820

長年愛され続けているヤマハの定番モデル。FGは大きめサイズで力強い音、FSはやや小ぶりで扱いやすく、女性にも人気です。

ヤマハFG820は、「アコースティックギターといえばヤマハ」と称されるほど、国内外で絶大な信頼と人気を誇るヤマハFGシリーズの代表的なモデルです 。1966年から続く長い歴史を持つFGシリーズは、長年にわたり多くの初心者からプロのミュージシャンまで幅広い層に愛用されてきました 。

◾️S.Yairi YFシリーズ

S.Yairi YFシリーズは、その「弾きやすさ」に徹底的にこだわった設計が最大の特徴として挙げられます 。このモデルは、通常のロングスケール（約650mm）とは異なる「ミディアムスケール（弦長628mm）」を採用 。この短いスケール長は、弦の張力を軽減し、フレット間の距離を短縮するため、特に手の小さい方や女性、お子様でも無理なくコードを押さえ、快適な演奏を可能にします 。

◾️Fender CC-60S

世界的に有名なギターブランドであるFenderが提供するCC-60Sは、コンパクトで快適な「コンサートサイズボディ」が最大の特徴です 。全長643mmのスケール長を持つこの小ぶりなボディは、特に小柄な体格のプレイヤーにも体に寄り添うような快適なプレイヤビリティを提供します 。これにより、ギターを抱えた際の負担が軽減され、長時間の練習や演奏でも快適さを維持できます。

▶ おすすめタイプ：高校生〜大学生、コスパ重視の社会人、歌メインで弾き語りしたい方

◾️ 5万～10万円台：長く使いたい人向けのモデル

ブランド	Headway HJ-OSAMURAISAN	OVATION CE44P-TGE-GF	Taylor Guitars TSBT2
初心者向け
弾きやすさ
人気度
価格(変動あり)	65,780円	92,490円	69,900円
	購入する	購入する	購入する

◾️Headway Japan Tune-up Series HJ-OSAMURAISAN

日本の老舗Headwayとソロギタリストおさむらいさんの共同開発モデル。最大の特徴は「弾きやすさ」を追求した低弦高と艶消しネック。これにより練習が楽しく続き、上達を促します。単板スプルーストップとサペリマホガニーラミネートのサイド＆バックで、価格以上の豊かな音質と低音の響きを実現。まさに「最初で最後のギター」として長く愛用できる一本です。

◾️OVATION CE44P-TGE-G

オベーション独自の樹脂製ラウンドバック「ミッド・ディプス・リラコード・ボディ」が特徴。生音でも豊かな音量を持ち、エレキからの持ち替えもスムーズなグリップ感で高い演奏性を提供。OP-4CTプリアンプとスリムラインピックアップを搭載し、3バンドEQとチューナーでライブやレコーディングでも即戦力。個性的なルックスとオベーション品質の継承により、ステージ映えし長く使えるエレアコです。

◾️Taylor Guitars TSBT2

テイラーギターの品質を3/4サイズに凝縮したコンパクトモデル。高い携帯性でどこでも気軽に演奏でき、細身のネックとスリムプロファイルは手の小さな方や初心者にも抜群の弾きやすさ。単板スプルーストップがサイズを超えたクリアで力強いサウンドを実現し、弾き込むほどに成長。テイラーの手厚い保証とサポートも長期使用の安心材料です。

【エレキギター編】

◾️2万～5万円台：初めての一本＋アンプセットにも最適

ブランド	Ibanez / GRX40-TFB	Epiphone/Les Paul Special Satin E1	YAMAHA PACIFICA
初心者向け
弾きやすさ
人気度
価格(変動あり)	24,200円	36,800円	35,910円
	購入する	購入する	購入する

◾️Ibanez / GRX40-TFB

HSSピックアップ配列による幅広い音色とIbanezらしい高い演奏性が特徴で、様々なジャンルに挑戦したい万能型志向の初心者に特におすすめです。厳格な品質管理も安心して選べる理由となります。

◾️Epiphone/Les Paul Special Satin E1 Worn Heritage Cherry

クラシックなLes Paulのルックスとパワフルなハムバッカーサウンドが魅力で、ロックやブルースを本格的に始めたい方に最適です。ただし、工場出荷時の調整が必要となる可能性も考慮に入れ、購入後に専門家によるセットアップや自身での調整を検討することもオススメします。

◾️YAMAHA PACIFICA012

YAMAHAの信頼性とバランスの取れたHSSサウンド、そして非常に高い演奏性で、迷ったらこれを選べば間違いない「優等生」モデルです。安定した品質で、長く愛用できる最初の1本となるでしょう。

◾️5万～10万円台：音作りの幅が広がるステップアップモデル

ブランド	Squier by Fender	Epiphone ES-339	ESP LTD
初心者向け
弾きやすさ
人気度
価格(変動あり)	69,600円	73,800円	112,874円
	購入する	購入する	購入する

Squier by Fender エレキギター Classic Vibe 50s Telecaster®, Butterscotch Blonde

クラシックなシングルコイルサウンドを基盤とし、パインボディとAlnico IIIピックアップがもたらす独特のウォームさとエッジ感が魅力です 。シンプルながら奥深い音作りが可能で、カントリー、ブルース、ロック、ポップスなど幅広いジャンルに対応します。演奏性は非常に高く、特にネックの快適さが際立ちます 。このモデルは、シンプルさの中に奥深さを求めるプレイヤーにオススメです。

Epiphone ES-339 Vintage Sunburst

セミホロウボディによる豊かな鳴りとサスティーン、そしてコイルタップ可能なハムバッカーによる圧倒的な音色の多様性が最大の特徴です 。ジャズのウォームなトーンから、ブルースのクランチ、ロックのパワフルなサウンド、さらにシングルコイルライクなサウンドまで一台でカバーできる汎用性の高さが魅力です。コンパクトなボディで取り回しやすく、長時間の演奏にも適しています 。このギターはセミホロウの響きとコイルタップの柔軟性を求めるプレイヤーに推奨されます。

ESP LTD エレキギター コバルトブルー EC-256FM

マホガニーボディとフレイムメイプルトップ、高出力ハムバッカーによるパワフルでアグレッシブなサウンドが特徴です 。コイルタップ機能により、クリーンなトーンやシングルコイル的なサウンドもカバーでき、メタル、ハードロックからブルース、ロックまで幅広いジャンルに対応します。Thin Uネックとジャンボフレットにより、速弾きやテクニカルな演奏に非常に適しています 。このモデルは、パワフルなハムバッカーとコイルタップという異なる音色の「軸」を持っています。

ギター初心者の演奏に必要なもの

アコースティックギターに必要なものリスト

アコースティックギターを始める際は、本体に加え、チューナーやピックが必須です。立って演奏するならストラップも用意しましょう。ケースやバッグは保管・持ち運びの際に重宝します。弦は切れることもあるため、予備があると安心です。また、クロスでの手入れを習慣にすれば、ギターを美しく保てます。カポタストがあると演奏できる曲の幅が広がり、指板潤滑剤は演奏性を高める補助アイテムとして便利です。必要な道具をそろえることで、より快適にギターライフをスタートできます。

アイテム	説明
アコースティックギター	初心者向けはナイロン弦のクラシックギターか、スチール弦のフォークギターが主流。
ピック	弾き語りにも便利。指で弾くスタイルもあるが、初心者はピックがおすすめ。
チューナー（またはアプリ）	音を正しく合わせるために使用。
ストラップ	座って演奏する場合は不要だが、立って弾くなら必要。
ギターケースまたはバッグ	持ち運び・保管用。湿気や衝撃から守るためにも重要。
クロス	汚れを拭くための布。木材の光沢や塗装を保つために使用。
弦（予備）	弦の交換用。初心者はライトゲージなど柔らかめの弦が扱いやすい。
カポタスト（任意）	曲のキーを変えるときに便利。弾き語りで使われることが多い。
指板潤滑剤（任意）	弾きやすさを向上させるためのスプレー。初心者には必須ではないが、あると便利。

エレキギターに必要なものリスト

エレキギターを始めるには、まず本体とアンプが必要です。アンプに音をつなぐためのシールドケーブルや、ピック、チューナーも欠かせません。立って演奏する場合はストラップも準備しましょう。持ち運びや保管にはギグバッグやハードケースがあると安心です。弦は消耗品なので予備を用意し、クロスでこまめに手入れすれば長持ちします。曲によってはカポタストもあると便利です。初心者向けのスターターセットには多くのアイテムが揃っているので、まずは必要な道具をそろえて、快適に練習を始めましょう。

アイテム	説明
エレキギター	初心者向けのセットモデルも多数あり。
ギターアンプ	音を出すために必須。小型の練習用アンプで十分。
シールドケーブル	ギターとアンプを接続するケーブル。
ピック	弦を弾くための道具。形や硬さは好みに合わせて選べる。
チューナー（またはアプリ）	音を正しく合わせるために使用。クリップ式が初心者にはおすすめ。
ストラップ	立って演奏する際に必要。長さ調整可能なタイプが便利。
ギターケースまたはバッグ	持ち運び・保管用。クッション入りのソフトケースが主流。
クロス	指紋や汚れを拭き取るための布。清潔な状態を保つのに重要。
弦（予備）	弦が切れた時のために。初心者向けの柔らかめの弦がおすすめ。
カポタスト（任意）	曲によっては必要。キーの変更に便利。

ギター初心者のよくある質問

ギターは独学でも上達できますか？

独学でも上達は十分可能ですが、最初は正しいフォームや弾き方を身につけるのが難しいため、動画教材や教本、レッスンアプリを活用するのがおすすめです。基礎練習を継続することが上達のカギで、コードチェンジやリズム感などは時間をかけて習得していくものです。間違ったクセがつくと後で直すのが大変なので、最初のうちは鏡で姿勢を確認したり、録音して聴き返すことも効果的です。また、SNSやオンラインコミュニティで質問したり、仲間とモチベーションを共有するのも独学の強い味方になります。

練習時間はどれくらい必要ですか？

初心者にとって大切なのは「毎日少しでも続ける」ことです。1日10〜15分でも、集中してギターに触れることで確実に上達します。特に指の動きやコードの押さえ方は、継続することで徐々に慣れていきます。最初から1時間練習しようとすると疲れたり挫折したりしやすいので、短時間から無理なく始めるのがポイントです。習慣化できれば自然と練習時間は増えていきます。忙しい日でも少しだけ触れることを意識すると、手や耳がギターに慣れていき、長期的な成長につながります。

指が痛いのは普通ですか？

初心者が最初に感じる「指の痛み」は、ごく自然な反応です。特にスチール弦のアコースティックギターは弦の張力が強いため、指先に痛みや違和感を感じやすいです。最初のうちは長時間の練習を避け、無理のない範囲で続けましょう。数週間弾き続けると、指先の皮膚が固くなり（いわゆる“タコ”ができ）、痛みは徐々に和らぎます。また、正しいフォームで押さえられていないと余計な力が入りやすく、痛みの原因になります。痛みが強い場合は、柔らかめの弦に交換するのも効果的です。

まとめ

ここまで、アコースティックギターとエレキギターの違いから、それぞれの選び方、初心者におすすめの価格帯やブランドについて紹介してきました。ギター選びって、最初はちょっとむずかしく感じるかもしれません。でも大丈夫。大事なのは「自分がワクワクできるかどうか」です。

ヤマハやS.Yairi、PACIFICAやSquierといった信頼できるブランドから選べば、品質面でも安心。予算に合わせて選べるモデルもたくさんあるので、無理なくスタートできます。

ギターは長く付き合える相棒。最初の一本をじっくり選ぶことで、これからの音楽ライフがぐっと楽しくなりますよ。わからないことがあれば、楽器店で実際に試してみたり、スタッフさんに相談したりするのもおすすめです。