バンドのライブでよくある失敗7選!乗り越えるためのポイントを解説

ライブのステージと楽器

バンドにとってライブ演奏は練習の成果を発揮する大事な瞬間です。しかし、実際のステージでは、練習で完璧にできたことも本番ではうまくいかないことがあります。

筆者も10年以上のバンド活動の中で高校の軽音部や大学のサークル、社会人バンドで数多くのライブを経験しましたが、何度も失敗を繰り返してきました。

数十人規模のスタジオや野外の大型ステージなど、舞台によってもパフォーマンス方法やお客さんのノリにも違いがあることを実感しています。

演奏中のミスで例を挙げると、ギターソロでコードチェンジを間違えてしまったり、ドラムのフィルインがずれてしまうことがあるかもしれません。

失敗は誰にでもあることなので、焦らず冷静に対応することが大切です。

今回は、10年以上のバンド歴があるベテランと、まだライブ経験の少ないバンド初心者の対話を通じて失敗をどう受け止め、次にどう活かしていくべきかを見ていきましょう!

この記事を読んで分かること

・ライブ中のよくある失敗
・ライブパフォーマンスの改善方法
・ライブ本番での心の持ち方

saku

中学時代から社会人まで数多くのバンド経験を持つ筆者の経験とバンド初心者の意見を元に、ライブの失敗例と対策について解説していきます!

【登場人物】
・バンド歴10年以上のmina先生(担当パート:ギター、ドラム)
・バンド初心者のakariさん(担当パート:ギター)

akari

先生、ライブが終わりました。緊張していたせいで、ギターのコードチェンジを何度も間違えちゃって…。そのうえ、ドラムのタイミングに合わせられなくて、途中で合わせるのが大変でした。

mina

まずはライブお疲れ様、よく頑張ったね。そのミスはよくあることだよ。緊張していると、コードチェンジが難しく感じるし、ドラムとのタイミングがズレることもあるよね。でも、その後に冷静さを保てるかが大切だよ。

ミスをしてから焦ってしまって、次の演奏に集中できませんでした。どうしたら先生みたいに落ち着いて演奏できるんですか?

私も最初は同じように焦っていたよ。ライブの回数を重ねるうちに、少しずつ上達していったんだ。バンドのライブ演奏でよくある失敗を紹介していくから、次のライブに繋げられるようにチェックしていこう!

最初は先生でも上手くいかなかったことがあったんですね。少しだけ元気が出てきました。次のライブでは失敗しないように、一緒に見ていきたいです。ぜひお願いします!

目次

バンドのライブでよくある失敗

バンドスタジオ

ライブで演奏する時は、普段の自分のパフォーマンスと違ったスタイルになることも多いから不安を感じることもあるよね。ここでは、実際にライブでよくある7つの失敗をここでは説明していくよ!

次のライブに向けて早速準備していきたいので、よろしくお願いします!

◾️ライブ前の準備が不足している

先生、今回のライブ前に準備が足りなかった気がして…。音合わせもあまり十分にできなかったし、衣装やセットリストの確認もギリギリだったんです。

それ、ライブ前にありがちな失敗だよ。準備が不足していると、ライブ当日のパフォーマンスにも影響が出るからね。特に音合わせやセットリストの確認は、しっかりと事前に確認しておくことが重要だよ。

はい、いつもギリギリになってから「大丈夫だろう」と思ってしまうんです。でも、いざ本番になると、音のバランスが悪かったり、曲順がバラバラになってしまって…。

その気持ちは分かるよ。時間が足りないと焦ってしまうけど、事前に準備をきちんとしておくと、当日は余裕を持ってパフォーマンスできる。ライブ前の準備が不足する原因をまとめたからチェックしよう!

【ライブ前の準備が不足する原因】
・音合わせが不十分
→リハーサルで全員が集まり、音量や音質のバランスを確認する時間が足りない。
・機材チェックの不足
→ギターやアンプ、マイクなどの機材をライブ前に十分にチェックしていない。ケーブルやバッテリーの確認も忘れがち。
・タイムマネジメントの甘さ
→リハーサルや準備にかける時間を見積もれず、ライブ前に焦ってしまう。
・メンバー間のコミュニケーション不足
→メンバー同士でステージでの動きやタイミングを事前に確認していないため、本番で動きがバラバラになる。
・音響スタッフとの打ち合わせ不足
→音響機器の調整や、ステージでの音量調整などをスタッフとしっかり打ち合わせていない。

ライブ前の準備が不足しやすい内容をまとめてみたよ。これらは一つでも欠けるとライブ演奏がうまくいかなくなる可能性が高くなるから、ライブ前には必ず確認しておこう。

音合わせや機材チェックが出来ているつもりでも、もう一度チェックしたりバンドメンバーと話し合うことが大切だと感じました。次に生かせるように覚えておきます!

◾️音響チェックが上手くできていない

スピーカー

先生、ライブ前に音響チェックをしたんですけど、当日、音がどうしてもうまく調整できなかったんです。ギターの音が小さすぎたり、ボーカルが聞こえにくかったりして、演奏に集中できませんでした。

響の問題、よくあるよね。特にライブの時って、ステージ上と客席で音の聞こえ方が全然違うから、音響チェックをしっかりやらないと、本番でトラブルが起きがちだよ。

でも、音響チェックってどうやったらうまくいくんですか?当日になってから慌ててやっても、うまくいかない気がして…。

音響チェックは、事前に余裕を持って行うのがポイントだね。まず、リハーサル中にしっかり音を出して、マイクやアンプの音量を調整することが大切だよ。それから、ギターやドラム、ボーカルの音量バランスも確認しておかないと、どこかの音が強すぎたり、逆に小さすぎたりすることがある。

音量バランスって、リハーサルではどうやって確認すればいいんですか?

音響チェックは、事前に余裕を持って行うのがポイントだね。まず、リハーサル中にしっかり音を出して、マイクやアンプの音量を調整することが大切だよ。それから、ギターやドラム、ボーカルの音量バランスも確認しておかないと、どこかの音が強すぎたり、逆に小さすぎたりすることがある。

音量バランスって、リハーサルではどうやって確認すればいいんですか?

例えば、最初にボーカルの音量を確認して、その後にギターやドラムの音を加えていく感じで調整するといいよ。ステージで音を出しながら、実際にお客さんがどう聞こえるかを想像しながらチェックすることが大事だね。

それなら、リハーサルの時から少しずつ確認しながら音を調整していけばよさそうですね。

その通り。あと、音響スタッフとのコミュニケーションも重要だよ。もし本番で音に問題が出た時は、すぐにスタッフに伝えて調整してもらうために、打ち合わせをしておくとスムーズにいくんだ。

覚えておきたいポイント!

・ボーカル、ギター、ドラム、ベースなどの各楽器の音量を調整し、バンド全体の音のバランスを確認する
・各楽器やボーカルの音質がクリアで聞きやすいか確認する
・音響スタッフと事前に打ち合わせをし、ステージ上の音の問題や変更点を伝えておくこと

◾️オープニングの登場がクールすぎる

霧がかったステージ

この章のポイント
・オープニングはバンドの第一印象を決めることを理解する
・メンバーが自然に会場の雰囲気に溶け込むことを意識する
・楽しい雰囲気の明るいSEを選ぶ

先生、オープニングでクールに登場しようと思って、暗闇の中から静かに出てきたんですが…。なんだかお客さんの反応がイマイチで、ちょっと違和感がありました。

それはよくあることだね。オープニングって、バンドの第一印象を決める大事な瞬間だから、クールすぎる演出だと、お客さんとの距離ができちゃうことがあるんだ。

なるほど…。クールに決めようと思ったんですが、お客さんとの盛り上がりが感じられなかったんですね。

うん、特にライブの初めはお客さんもまだ会場の雰囲気に慣れていないから、もっとリラックスした演出が良いことが多いよ。暗闇から静かに出てくるのもかっこいいけど、少し距離を感じてしまうこともある。

じゃあ、オープニングでどういった演出がいいんでしょうか?

例えば、楽しい雰囲気のSEで登場して、メンバーが自然に会場の雰囲気に溶け込むような形だと、リラックスして楽しめる空気が作りやすいよ。最初はあまり気取らずに、お客さんと一緒に盛り上がれる演出にするといいね。

なるほど、少しオープンで親しみやすい雰囲気にした方が良いんですね。今度はその点を意識してオープニングを考えてみます。

その意気だよ!ライブの始まりが観客と心を通わせる大事な瞬間だから、クールさも大切だけど、まずは一緒に楽しむ気持ちを大切にしてね。

◾️セットリストの曲調に統一感がない

先日のライブでセットリストを組んだんですけど、曲の流れがどうにもバラバラに感じてしまいました。激しい曲とゆっくりしたバラードを交互に入れたんですが、途中でお客さんの反応が薄くなった気がします。

それは確かに、よくある失敗だね。セットリストの曲調に統一感がないと、ライブの雰囲気が途切れてしまうことがあるんだ。激しい曲とバラードを交互にやると、観客も感情の切り替えが大変になっちゃうんだよね。

確かに、曲ごとに切り替えるのが難しかったです。どうしたら良いんでしょうか?

まずは、曲調をある程度まとまりのあるものにするといいよ。例えば、テンポやエネルギーが似たような曲を続けて演奏して、その後にバラードを挟むとか、最初から最後まで徐々に盛り上がるようにセットリストを考えるんだ。

なるほど!激しい曲の後にいきなりバラードを持ってくるのは、急に雰囲気が変わってしまうんですね。

そうだね。最初はアップテンポの曲で勢いをつけて、中盤に少し落ち着いた曲を入れて、最後にもう一度盛り上がるような曲で締めると、自然に感情が流れていく感じになるよ。

それなら、曲のテンポやエネルギーの流れを意識してセットリストを組むといいんですね。次回はその点に気をつけてみます!

邦ロックやラウドロック、フォークロックなどアーティストや楽曲のジャンルからセトリを作ってみよう!

◾️MCが盛り上がらず長くなってしまう

ライブ中にMCを担当したんですが、話が長くなってしまって、途中でお客さんの反応が薄くなってしまいました。もっと盛り上げたかったんですけど、どうしたらよかったのでしょうか?

それはよくある問題だね。MCはライブの雰囲気を作る大事な部分だから、話が長すぎるとお客さんが飽きてしまうことがあるんだ。大切なのは、適切なタイミングで短く、印象に残る言葉を伝えることだよ。

短く、印象に残る…。でも、どうしても話したいことが多くて、つい長くなってしまうんです。

わかるよ。でも、ライブのMCはライブの“流れ”を意識してやることが大事だよ。特に、盛り上がっている時に長く話すと、その勢いが削がれてしまうから、話す内容をしっかり絞ることがポイントだ。

話す内容を絞る…。具体的には、どういった内容がいいんですか?

例えば、ライブの最初や途中では、バンドの雰囲気を伝えるための軽い挨拶や、曲に関連した短いエピソードを話すくらいが良いよ。お客さんが「次は何を話すんだろう?」って期待できるような短さで。逆に、最後のMCでは感謝の気持ちや締めの言葉を簡潔に伝えると、印象に残りやすい。

なるほど、盛り上がっているときはテンポを崩さないように、短くてインパクトのあるMCにすればいいんですね。

その通り。MCが長すぎるとお客さんの集中力が切れてしまうから、ライブの流れを大切にして、うまくタイミングを合わせることが重要だよ。

わかりました!次回は話す内容を絞って、盛り上げることに集中します!

その調子!MCは短くても、ちゃんと気持ちが伝われば、十分に盛り上げられるからね。

ボーカルのみがMCを務める、各メンバーで順番に話すなどの構成をあらかじめ決めておこう。

◾️演奏が難しい曲に挑戦しすぎている

【演奏が難しい曲の特徴】
・テクニカルなフレーズが多い
・各楽器の音合わせが難しい
・変拍子や転調が多い

難易度が高い曲に挑戦したんですが、途中でミスが多くて、演奏がうまくいきませんでした。もっと簡単な曲にすればよかったなと思って…。

そうだね、難易度の高い曲に挑戦するのは素晴らしいことだけど、ライブで完璧に演奏するには、曲の難易度がバンドメンバー全員にとって適切であることが大切だよ。特に、ライブの場ではリハーサルと同じように演奏するのは難しいことがあるから、少し難しすぎる曲だと失敗するリスクが高くなるんだ。

確かに、リハーサルではうまくいったんですけど、ライブだと緊張もあって、演奏が崩れてしまいました。

「ライブの緊張感を考えると、難しい曲はその分、挑戦しすぎるとミスが目立ってしまうことがある。バンドとして、メンバー全員が自信を持って演奏できる曲の方が、自然とクオリティが上がるよ。

じゃあ、難しい曲に挑戦するのはやめた方がいいんですか?

いや、挑戦すること自体は悪くないんだ。大事なのは、難易度を段階的に上げることだよ。ライブの際は、安定して演奏できる曲をメインに、難しい曲はバンドの準備が整ってから挑戦する方がいい。

わかりました!次回は、難易度を考慮して、演奏が自信を持ってできる曲を中心にセットリストを組みます。

その調子!段階を踏んで挑戦していけば、必ず上達するよ。

◾️演奏の終わり方が中途半端

ライブ終わりのパフォーマンス

ライブで、演奏の終わり方がうまく決まらなかったんです。曲が終わるタイミングが中途半端で、お客さんも何となく拍手しづらそうな感じでした。

うーん、それはよくある失敗だね。演奏の終わり方って、実はすごく大事なんだよ。演奏が終わる瞬間、バンドの印象が強く残るから、しっかり決めないとお客さんも「あれ?終わったの?」ってなってしまう。

なるほど、終わり方が曖昧だと、演奏が締まらなくなってしまうんですね。でも、どうしたら良いのでしょうか?

終わり方にはいくつかパターンがあるんだ。例えば、曲の最後に強いアタックを加えてピタッと止めるとか、フェードアウトしていく形にするなど。ただ、どちらにしても、終わりをしっかり意識しておかないと、ぼんやりと終わってしまうんだよ。

強いアタックやフェードアウトですね。具体的にはどういう感じでやればいいんでしょう?

例えば、激しい曲なら、最後の一音を強く鳴らして『ドン!』と決めることで、しっかり終わりを感じてもらえる。逆に、静かな曲やバラードなら、少しずつ音を減らしていって、最後の一音が自然に消えるようにフェードアウトさせるといいよ。

なるほど、終わり方の演出次第で、曲の印象が大きく変わりますね!

その通り!ライブのラストはお客さんが一番注目する瞬間だから、終わり方に気を使うと、その後の余韻も残りやすくなるよ。

わかりました!次回は曲の終わり方をしっかり意識して、演奏を締めくくります!

終わりがしっかり決まれば、ライブ全体が引き締まるからね。次に生かせるように覚えておこう!

ライブの失敗は次のステージを成功させるためのステップ

先生、色々アドバイスをいただいて本当にありがとうございました。終わり方やMC、曲の選び方について、今まであまり意識していなかった部分が多かったので、すごく勉強になりました!

こちらこそ、いい質問をしてくれてありがとう。バンドは経験を重ねるごとに少しずつ成長していくから、今回のように反省点を振り返って次に活かせることが大切だよ。

はい!今後はもっとライブの流れや終わり方を意識して、より良い演奏ができるように頑張ります!

その意気だよ!どんな失敗も次のステップに繋がるから、気負わずに楽しんで演奏してね。

ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!

こちらこそ応援しているよ。次のライブ、楽しみにしてるね!

筆者からのメッセージ

ライブでの失敗は誰にでも起こり得ることですが、それを乗り越えることでバンドとして成長できます。私自身も多くのライブを経験し、失敗を重ねながら学んできました。大事なのは、失敗を恐れずに次に生かすことです。経験を積み重ねることで、ライブに対する自信が深まり、バンド全体のパフォーマンスも向上します。ライブは練習の成果を見せる場でもありますが、同時に試練の場でもあります。これからライブを控えている方は、今回紹介したポイントを参考に、冷静に対処できるよう準備をしておきましょう。失敗を恐れず、楽しんで演奏してください!

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