■雨傘パレット / カラスは真っ白
2010年代を駆け抜けたファンクバンド、カラスは真っ白。彼女らが2014年にリリースしたアルバム『おんそくメリーゴーランド』に収録された『雨傘パレット』は、日常生活のなかにあるカラフルな風景が思い浮かぶ楽曲です。ゆったりとした音色が響くバンド演奏にのせて歌う、ヤギヌマ カナさんのキュートな歌声に癒やされるでしょう。のんびりと大切な人と過ごす場面に聴いてほしい恋愛ソングです。どこかメランコリーな気分になる雨の日を彩るサウンドを聴いてみてはいかがでしょうか。
■傘 / きのこ帝国
シューゲイザーやオルタナティブロックなどの音楽性を感じられる楽曲をリスナーに届けるロックバンドのきのこ帝国。彼女らが2018年にリリースしたアルバム『タイム・ラプス』に収録された『傘』は、どこか哲学的なメッセージを含む雨ソングです。雨が降る日、孤独や不安にも慣れた自分の心情と向き合う姿が描かれています。傘をさすという行為の意味を、改めて考えさせられる深みのある言葉からポエティックな要素も受け取れるでしょう。アコースティックギターの乾いた音色と重厚なバンドサウンドが絡み合うロックナンバーです。
■傘 / くるり
日本のロックシーンを語る上で欠かせないバンドの一つともいえるくるり。彼らが1999年にリリースしたアルバム『さよならストレンジャー』に収録された『傘』は、どこかアンニュイな雰囲気がただよう雨の景色をイメージさせる楽曲です。ベースラインを主体としたバンド演奏から展開する情熱的なパートが印象的。どこか文学的であり、さまざまな受け取り方ができる歌詞に仕上がっています。雨が降る日、ゆったりと過ごす部屋のなかで聴いてみてはいかがでしょうか。
■傘 / kitri
テクニカルなピアノ演奏を生かした楽曲でリスナーの心をつかむ姉妹ピアノユニット、Kitri。彼女らが2017年にリリースしたアルバム『opus 0 』に収録された『傘』は、ゆったりと過ごす雨の日に聴きたくなるナンバーです。彼女らの美しい歌声と絡み合うピアノのメロディーが癒やしを与えるでしょう。恋愛や人生に疲れてしまったり、落ち込んでしまう日の感情を優しくつつみこむ雨ソングです。傘をさして歩く、外出の場面にも彩りをくれるサウンドをプレイリストに加えてみてくださいね。
■アンブレラ / 椿屋四十奏
和の雰囲気がただようロックナンバーをリスナーに届けるバンド、椿屋四重奏。彼らが2009年にリリースしたアルバム『CARNIVAL』に収録された『umbrella』は、やりきれない寂しさや切なさを描いた雨ソングです。美しいストリングスつ情熱的なギターリフが絡み合うサウンドが響きます。どこかアンニュイでありながら、情熱的な中田裕二さんの歌声からもさまざまな感情が伝わるでしょう。大切な人を守るための傘を探しながらさまよう心を歌うロックナンバーを聴いてみてはいかがでしょうか。
■アンブレラ / BUCK-TICK
後世のヴィジュアル系バンドに多大な影響を与えたロックバンドのBUCK-TICK。彼らが2009年にリリースしたアルバム『memento mori』に収録された『アンブレラ』は、愛する人への情熱があふれる場面を描いたロックナンバーです。重厚なバンド演奏を生かしたサウンドにのせて、櫻井敦司さんの艶やかな歌声が響きます。雨が降る日、心が落ち込んでしまったり不安になる時でも、熱い気持ちになるきっかけをくれるでしょう。じめじめとした雨を吹き飛ばすほどの恋心を描いた楽曲を聴いてみてくださいね。
■終わりに
傘をテーマにした数多くの楽曲を紹介しました。大切な人を守る気持ちを表現する時、切なさや寂しさをたとえる時などさまざまな場面に使用されている傘の深いテーマ性が感じられますね。ゆったりとしたバラードだけでなく、情熱的なロックナンバーを聴くことで、思いっきりじめじめとした気分を吹き飛ばすのもいいでしょう。聴く人によって、傘の印象が変わることもあるのではないでしょうか。ご自身の感情に合わせて、あらゆるジャンルの傘の歌を聴いてみてくださいね。
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