秋の夕暮れ時に聴きたい曲。美しい夕焼けが思い浮かぶ邦楽

日が暮れて夜が訪れる前の夕方の風景は、どこか切なさを感じさせますよね。オレンジ色に染まる空の様子からエモーショナルな場面が思い浮かぶ方もおられるかと思います。そこでこの記事では紅葉が色づき、美しい夕焼けが見られる秋の季節にぴったりな邦楽をまとめました。子供時代の懐かしい思い出を振り返る曲や大切な人に思いを伝える曲など、情景が広がる曲を紹介していきます。夕暮れをテーマに歩く散歩道やドライブのプレイリストの作成にもぜひ参考にしてみてくださいね。

■茜色の夕日 / フジファブリック

夕暮れの空を眺めながら大切な人と過ごしたかけがえのない日々を思い出す姿を歌う『茜色の夕日』。ロックバンドのフジファブリックが2005年にリリースしており、菅田将暉さんやクラムボンにもカバーされた楽曲です。ディレイの掛かったメロウなシンセの音色から幕を開けるサウンドは、ゆったりとしたバンド演奏とともに展開。自然風景や愛する人とのやりとりを描いた、日本語の美しさが感じられる歌詞にも魅力が詰まっています。志村正彦さんの語りかけるような歌声にも癒やされる、切なくも心温まるメロディーに耳を傾けてみてください。

■茜色の約束 / いきものがかり

さまざまな困難を乗りこえて愛を誓い合う恋人たちの幸せな場面を描いた『茜色の約束』。J-POPシーンに数多くの名曲を残すいきものがかりが2007年にリリースしました。ストリングスやシンセの絡み合う美しいメロディーとともに、吉岡聖恵さんの透明感のあるボーカルが響きます。過去や現在だけでなく、これから先もずっとそばに居る大切な人に向けた素直なメッセージがあふれる恋愛ソングです。空が夕焼け色に染まる時間を彩る楽曲と秋の夕暮れを過ごしてみてはいかがでしょうか。

■落日 / 東京事変

大切な人との別れの場面を迎えたリアルな心情を描いた『落日』。テクニカルなバンド演奏を生かした数多くの楽曲を手掛けるロックバンドの東京事変が2005年にリリースしたシングル『修羅場』に収録されました。美しい自然風景が思い浮かぶ歌詞とともに、椎名林檎さんのエモーショナルな歌唱が響きます。ピアノを主体とした重厚なバンド演奏からもさまざまな感情が読み取れるでしょう。当時メンバーが居なくなったことを背景に制作された、バンドの関係性を描いた名曲です。

■Bad orangez / Creepy Nuts

胸に抱えるモヤモヤした気持ちや不安に寄り添う優しいメッセージが込められた『Bad orangez』。HIPHOPシーンの枠をこえて幅広く活躍するユニット、Creepy Nutsが2021年にリリースしたアルバム『Case』に収録されました。「腐ったミカン」という言葉をモチーフに考案された、どんな扱いを受けても腐らずに頑張り続ける人の姿を描いています。学生時代のメランコリーな心情を歌い上げるとともに、ノスタルジックな風景が目の前に広がるナンバーです。

■オレンジ / SMAP

どこか切ない気分になる夕暮れを背景に聴いてほしいバラードといえば『オレンジ』。国民的な知名度や人気を誇るアイドルグループ、SMAPが2000年にリリースしたシングル『らいおんハート』に収録されました。金管楽器の音色を取り入れたメロウなバンドサウンドにのせて、彼らの豊かなコーラスワークが展開します。誰よりも大切な人の別れの場面を迎えて、やるせない心情と向き合う姿を描いた歌詞が胸に響く楽曲です。失恋の寂しさに寄り添うメロディーや歌詞に耳を傾けてみませんか。

■夕暮れ沿い / Official髭男dism

青春時代のはかなくも美しい恋愛模様が描かれた『夕暮れ沿い』。令和のJ-POPシーンで活躍するバンド、Official髭男dismが2015年にリリースしたアルバム『ラブとピースは君の中』に収録されました。学校の帰り道をテーマにした、夕暮れの景色が目の前に広がるような物語が展開します。一目ぼれしてしまった人に向けた素直な恋心を歌った歌詞と藤原聡さんの美しい歌声がマッチ。ホーンセクションを取り入れたジャジーなバンド演奏にのせて思いを届ける軽快なナンバーです。

■東京の夕焼け / back number

日本で1番人が多い地域として知られており、地方からの出身者も多い東京をテーマにした楽曲。さまざまな恋愛模様を描いた楽曲で人気を集めるロックバンドのback numberが2015年にリリースしたアルバム『シャンデリア』に収録されました。東京の街に繰り出したときの素直な心情とともに、空を見上げる様子が歌われています。どんなにつらいことがあっても、これから先に起こる未来がよいものであることを願う心温まる楽曲です。シンプルなバンド編成のメロウなサウンドに耳を傾けてみてください。

■夕暮れの鳥 / 神聖かまってちゃん

美しくもはかない夕暮れの景色が目の前に広がる『夕暮れの鳥』。ジャンルレスな魅力を持つ楽曲を届けるバンド、神聖かまってちゃんが2017年にリリースしており、アニメ『進撃の巨人 Season 2』エンディングテーマに起用されました。美しいコーラスを取り入れた賛美歌のような歌唱とともに、ミディアムテンポのバンド演奏が展開。愛する人に向かって優しく語りかけるような英語の詩からも夕暮れの季節が思い浮かぶでしょう。透きとおるような思いを届けるホーリーな楽曲です。