UKロックとは?音楽の特徴やUSロックとの違いを解説

スタジアムで演奏するロックバンド
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「UKロックってどんな音楽ジャンル?」「どのバンドの曲を聴けばいいか良くわからない」など、UKロックという言葉は知っているけれど、アーティストや楽曲のことが分からないという方もおられるでしょう。UKロックは、イギリス発祥のロック音楽を指し、長年にわたって世界中のアーティストに影響を与えてきた音楽ジャンルです。ビートルズやローリング・ストーンズをはじめ、独自の音楽性や哲学を感じさせるサウンドが特徴といえるでしょう。

この記事では、10年以上洋楽を聴いてきた筆者がUKロックの音楽的な特徴や時代ごとの流れをわかりやすく解説していきます。

この記事を読んでわかること

UKロックの音楽的な特徴やサウンドの傾向が理解できる

・世代や時代ごとの代表的なUKロックバンド・アーティストが紹介されている

・初めてUKロックに触れる人でも、その魅力や歴史的背景がわかりやすく学べる

・洋楽を聴き放題で楽しみたい方向けの音楽サブスクはApple Music

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目次

UKロックとは

イギリスの街並み

UKロックとは、イギリス(United Kingdom)発祥のロックミュージックを指す言葉です。

広義では、1960年代から現在に至るまでイギリスで生まれたあらゆるロックを含みますが、単なる地理的な括り以上に、「独自の美意識と社会性を持った音楽」として世界中から親しまれてきました。

UKロックの大きな特徴は、メロディーラインと詩世界の豊かさにあります。ビートルズやローリング・ストーンズに始まり、オアシスやレディオヘッド、アークティック・モンキーズに至るまで、強烈な個性とメッセージ性を持ったアーティストたちが時代を彩ってきました。

アメリカ発のロックが自由とエネルギーを前面に押し出してきたのに対し、UKロックはどこか内省的で、時に皮肉を込めた歌詞や、繊細で緻密なサウンド構築を得意とします。

音楽性は時代ごとに変化してきました。

【UKロックの歴史】
・1960年代~:ビートルズに代表されるポップロックとサイケデリックロック。
・1970年代~:ピンク・フロイドなどによるプログレッシブロックや、セックス・ピストルズによるパンクロックの台頭。
・1980年代~:R.E.M.、U2などのニューウェーブやシューゲイザーの登場。
・1990年代~:オアシスやブラーによるブリットポップブーム。
・2000年代以降~:アークティック・モンキーズなどが象徴するインディーロックシーンの躍進。

また、UKロックには「階級意識」や「社会批判」がしばしば根底に流れています。華やかに見える音楽の裏側には、労働者階級からの視点、政治への風刺、不安定な時代背景への抵抗といったメッセージが込められていることが多く、それがUKロック特有の深みと共感を生み出しているのです。

今なお新しい才能が生まれ続けるUKロックは、単なる音楽ジャンルではなく、時代の空気や人々の心情を映し出す「文化の象徴」と言えるでしょう。

UKロックとUSロックの関係性

ロックという音楽ジャンルは、アメリカで誕生し、イギリスで独自の進化を遂げました。UKロックとUSロックはしばしば比較されるものの、その違いは単なる音楽性の違いにとどまりません。両国は歴史的にも文化的にも異なる背景を持ち、その影響がアーティストの表現やサウンドにも現れています。

この章では、UKロックとUSロックがどのように関係し合い、互いに影響を受けながら発展してきたのかを解説していきます

【UKロックとUSロックの違いや特徴】
・UKロックとUSロックの音楽に明確な違いや定義はない
・アメリカとイギリスの歴史や文化が音楽性に関係している
・それぞれの音楽性やジャンルは時代と共に変化する

(アメリカを代表するバンド、Red Hot Chili PeppersのInstagramの投稿)

アメリカでロックンロールが誕生したのは1950年代。ブルースやカントリーといった黒人や白人の伝統音楽が混ざり合う中で、チャック・ベリーやリトル・リチャードといったアーティストが土台を築きました。

このアメリカで誕生した文化を自国での表現に昇華させたのがイギリスの若者たちです。彼らは米国の音楽に深く憧れ、それを独自の視点で再構築していきました。

こうして60年代初頭に登場したのが、ブリティッシュ・ビートと呼ばれるムーブメントです。ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズといったバンドが登場し、アメリカへの“逆輸入”を果たすことで、世界の音楽シーンを席巻していきました。

(イギリスを代表するバンド、oasisのギャラガー兄弟によるInstagramの投稿)

英国のロックは、ヨーロッパ文化、とくにクラシックや民謡などの要素を取り入れることで、より芸術性や思想性の高い方向へと進化します。



70年代には、ピンク・フロイドやキング・クリムゾンによるプログレッシヴ・ロック、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルによるハードロックが台頭し、サウンドはより重厚かつ実験的になっていきました。

社会的な階級意識や文学的な感性も反映され、音楽は単なる娯楽ではなく、個人の精神や社会への批評を込める手段として機能します。

対照的に、USロックはより大陸的でスケールの大きいサウンドが特徴です。フォークやカントリーに根ざし、アメリカの広大な風景と自由の精神を感じさせる音楽が多く見られます。ボブ・ディランは詩的な歌詞で政治的メッセージを伝え、ビーチ・ボーイズは青春と西海岸の陽気さをサウンドに落とし込みました。

60年代末には、サイケデリック・ロックが盛り上がり、ジミ・ヘンドリックスやグレイトフル・デッドがカウンターカルチャーを体現しました。

70年代以降、UKロックはジャンルを細分化しながらも、常に変革と批評性を内包して進化していきます。デヴィッド・ボウイに代表されるグラム・ロック、セックス・ピストルズやクラッシュによるパンク・ムーブメント、さらに80年代のニュー・ウェイヴやポスト・パンクと、常に時代の空気に鋭く反応するスタイルが見られます。

ロックが複雑になりすぎた反動でパンクが生まれたという流れも、イギリスらしい自己批判的精神の表れと言えるでしょう。

一方、アメリカではウエスト・コースト・サウンドやサザン・ロックといった地域色豊かなスタイルが展開されると同時に、ジャーニーやボストンのような産業ロックが登場し、より商業的かつ洗練された音へと向かっていきます。80年代にはMTV文化の拡大と共に、視覚的要素を重視したアメリカン・ロックが世界をリードする時代も訪れます。



このように、UKロックとUSロックの違いは単なる音楽ジャンルの分類ではありません。英国のロックは、内向的・哲学的でありながら実験的で破壊的。対して、米国のロックは、外向的・感覚的でありながらエンターテインメント性に富んでいます。

国民性や社会構造、歴史的背景が音楽に溶け込み、それぞれが異なる「ロック観」を育んできたのです。

現代のロックを理解するうえでも、この二つの潮流の違いを知っておくことは非常に有意義です。

まずは、ビートルズとディラン、レッド・ツェッペリンとエアロスミス、クラッシュとラモーンズといったペアで聴き比べてみると、より深くロックの多様性を感じることができるでしょう。

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