映画『君の名は。』の曲一覧。主題歌や挿入歌まとめ

彗星

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『君の名は。』は、新海誠監督による長編アニメーション映画で、2016年に公開され大ヒットを記録しました。

興行収入は250億円を超え、世界中で高く評価された名作です。

物語は、田舎町に暮らす少女・三葉と東京で暮らす少年・瀧が、夢の中で入れ替わる不思議な体験から始まります。やがて2人の出会いは、過去と未来をつなぐ壮大な運命へと発展。美しい映像と切ないストーリーに心を打たれる作品です。音楽を担当したRADWIMPSの楽曲も大きな魅力となっています。

この記事では、映画『君の名は。』を彩る主題歌や挿入歌を一覧でご紹介します。物語の世界観と深く結びついた音楽は、作品の感動をさらに引き立てる重要な要素です。

RADWIMPSが手がけた楽曲の魅力や、それぞれのシーンとの関係性もあわせて解説していきます。名場面を思い出しながら、改めて音楽の素晴らしさを感じてみてください。

目次

君の名は。の作品概要

映画『君の名は。』は、日本のアニメーション映画史に残る大ヒット作品です。その人気の理由は、美しい映像表現や緻密に描かれた世界観、心揺さぶるストーリーにあります。ここでは、作品を手がけた制作会社や物語のあらすじについて詳しく解説します。

◾️ アニメの制作会社

『君の名は。』の制作を担当したのは、日本を代表するアニメーション制作会社「コミックス・ウェーブ・フィルム」です。新海誠監督の作品を数多く手がけており、『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』なども制作しています。繊細な背景描写や光の表現に定評があり、本作でも都会や自然の風景が圧倒的な美しさで描かれました。その映像美が物語の感動をより一層引き立てています。

◾️ あらすじ

物語の舞台は、東京に住む男子高校生・瀧と、岐阜の山奥にある糸守町に暮らす女子高校生・三葉。ある日突然、2人は夢の中で入れ替わるようになります。最初は戸惑いながらも次第に交流を深める2人ですが、やがて三葉の身に隠された“ある真実”が明かされ、物語は予想外の展開へ。時空を超えた出会いと別れを描く、美しく切ない青春ファンタジーです。

登場人物

物語を彩る魅力的なキャラクターたちも、『君の名は。』の大きな魅力のひとつです。
東京と田舎町というまったく異なる世界で生きる2人の主人公をはじめ、個性豊かな登場人物たちが物語を動かしていきます。

ここでは、それぞれのキャラクターと声優、人物像を紹介していきます!

登場人物声優人物
立花 瀧神木 隆之介東京在住の男子高校生。建築に興味があり、将来は建築家を目指している。突然、三葉と入れ替わる不思議な体験をする。
宮水 三葉上白石 萌音糸守町に暮らす女子高校生。家は神社を営んでおり、巫女としての役目を担っている。東京への憧れを抱いている少女。
宮水 四葉谷花音三葉の妹で小学四年生。しっかり者で姉の三葉に対してツッコミを入れる場面も多い。
宮水 一葉市原 悦子三葉と四葉の祖母。宮水神社の巫女として家系の秘密や伝統を知る存在。物語の重要なカギを握る。
奥寺 ミキ長澤 まさみ瀧が働くレストランの先輩。大人っぽく美しい女性で、瀧の憧れの存在。物語の後半で重要な役割を果たす。
藤井 司島﨑 信長瀧の同級生で友人。明るく軽い性格だが、仲間思いの一面も持つ。
高木 真太石川 界人瀧の同級生。司とともに瀧を支え、共に行動することが多い。
勅使河原 克彦成田 凌三葉の幼なじみ。機械好きで、糸守町を守るために行動を起こす勇敢な一面がある。
名取 早耶香悠木 碧三葉の親友でクールな性格。勅使河原とは良いコンビで、三葉を支える存在。

君の名は。の曲一覧

◾️ 前前前世 (movie ver.)

RADWIMPSが手がけた『君の名は。』を代表する楽曲であり、物語の核心に迫る重要な一曲です。YouTubeの再生回数は3億回を突破しており、世界中の作品のファンから愛されています。
躍動感に満ちたギターと疾走感あふれるリズムが印象的で、主人公たちの感情が動き出す瞬間を鮮やかに彩っています。
サウンド全体に漂うエネルギーと勢いは、聴く側を物語の世界へ一気に引き込んでくれるでしょう。
野田洋次郎さんの歌声が持つ鋭さと温かさが絶妙に混ざり合い、聴き終えたあとに心に余韻を残してくれます。
劇中の展開と重なるように、高鳴る思いや切なさが見事に表現されており、作品の魅力を支える大きな要素となっています。

◾️夢灯籠

RADWIMPSが担当したオープニング曲で、映画の始まりとともに観る者の心をつかんでいく一曲です。
イントロから漂う透明感のある音が物語への導入として完璧で、電車のシーンと重なる映像とともに作品への没入感を深めてくれます。
野田洋次郎さんのまっすぐで伸びやかな歌声が特徴で、まるで物語を語りかけてくるような親密さを感じられるでしょう。
全体を包むポップなアレンジも魅力で、これから紡がれる物語への期待感を見事に引き出しています。
観終わったあとにこのイントロが頭に残り、作品の記憶とともに自然と蘇るような感覚を味わえますよ。

◾️はじめての、東京

RADWIMPSによるこのインストゥルメンタル曲は、東京の街に対する憧れや興奮がそのまま音として表現されています。
三葉が瀧として東京の街を歩くシーンで流れ、その躍動感と希望に満ちた音が物語を鮮やかに彩ります。
キラキラとしたサウンドが印象的で、都市の美しい部分だけがきらびやかに浮かび上がるように設計されています。
テンポの速い展開と爽やかな音色が織り重なり、映像の明るい世界観と見事に調和しているのが魅力ですね。
楽曲の終わり方が少し余韻を残していて、これから続く物語への期待が自然に高まっていく仕掛けになっています。

◾️三葉のテーマ

RADWIMPSが作り上げたこの曲は、三葉の心情に寄り添うように物語を優しく支えています。
東京の駅で瀧とすれ違う切ないシーンで流れるピアノの旋律が、とても印象深い仕上がりになっています。
穏やかながらも胸の奥に訴えかけてくる音の流れが、彼女の揺れる感情と重なり、涙を誘う瞬間へと導いてくれるでしょう。
派手さはないものの、静かに物語を彩るその音が登場人物たちの思いを引き立てています。
タイトルに込められた意味が、シーンとともに心に残り続ける美しい一曲といえるでしょう。

上白石萌音さんが三葉の髪型をイメージして再現したツイートも話題を集めました。

◾️ふたりの異変

RADWIMPSが担当するこの曲は、物語が動き出す大切な場面を印象付ける一曲です。
少し不思議で軽快なサウンドが特徴で、入れ替わりに気づき始めた二人の戸惑いや驚きをテンポよく伝えています。
制服姿で目覚めた瀧や、ノートのメッセージに驚く三葉など、観ている側も思わず笑顔になってしまうシーンが続きます。
そんなコミカルな描写とともに流れる音楽が、非現実の始まりを心地よく彩っていました。
これからどんな展開が待っているのかと、胸が高鳴る瞬間をさらに楽しく演出してくれる仕上がりです。

◾️見えないふたり

RADWIMPSによるこの楽曲は、物語の中でも特に切なさが際立つ場面で流れています。
瀧と三葉が互いの存在を求めて名前を呼び合うも、その姿が見えない場面に寄り添うような音の流れが魅力です。
まるで夢の中にいるような幻想的なサウンドが広がり、もどかしさと悲しみが交差する瞬間を鮮やかに描き出しています。
過去と現在が交錯し、すれ違ってしまう二人の運命を音楽がそっと支えてくれるような感覚を味わえるでしょう。
この場面で鳴り響く音は、作品の余韻を一層深くしてくれる印象的な存在となっています。

◾️御神体

この曲は、宮水家に伝わる御神体への奉納の場面で流れる壮大な楽曲です。
三葉に入れ替わった瀧が、おばあちゃんと四葉とともに山奥へ向かう道中、その神秘的な雰囲気を音楽がしっかり支えています。
幻想的な旋律とともに映し出される美しい自然の映像が重なり、物語が急展開する予感を漂わせる瞬間です。
「あんた、夢を見とるな」のセリフとともに、時間や現実が交錯する物語の核心に触れる大切な場面。
見えない何かに導かれるような感覚とともに、切なさと期待が入り混じる心情を丁寧に描いています。

◾️口噛み酒トリップ

RADWIMPSが手がけたこの楽曲は、作品の世界観を一気に広げる幻想的な場面で使用されました。
瀧が三葉の作った口噛み酒を飲み干し、彼女の過去や家族の記憶に触れる不思議な映像とともに響きます。
日常から非日常へと一気に引き込まれる流れが音と映像で見事に表現されており、まさにこの作品ならではの名場面です。
静寂から壮大へと展開していく音の構成が素晴らしく、まるで自分も物語の中に吸い込まれていくような感覚に。
この曲が流れる瞬間から、映画の世界に心を奪われた人も多いでしょう。

日本や世界各地で親しまれている口噛み酒には歴史や伝統的な文化・風習の意味が込められています。

参考:口噛み酒 中南米・南太平洋・台湾・沖縄・大隅半島で醸された(月桂冠)

◾️図書館

『図書館』は、物語の中でも重苦しさが強く伝わる楽曲です。
瀧が図書館で調べた事実に愕然とし、三葉との楽しかった日々が突然遠いものになる場面で流れています。
知りたくなかった現実を突きつけられた瀧の動揺や戸惑い、その複雑な感情を見事に音楽が表現しています。
夢と現実の境目が曖昧になる中、重く静かな音が胸に響き、観ている側も心が締め付けられるような気持ちに。
切ない余韻を残しつつ、物語の転換点を象徴する印象的な一曲といえるでしょう。

飛騨市図書館は君の名は。の聖地のひとつとして知られていますね。

◾️糸守高校

『糸守高校』は、三葉が過ごす日常の風景を彩る一曲です。
柔らかなピアノの音色が特徴で、素朴でどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。
都会に憧れつつも、友達と過ごす学校生活を楽しむ三葉の心情が、その軽快なメロディに見事に表現されています。
特別なことは起きないけれど、それでもかけがえのない時間。
そんな普通の青春の尊さを感じさせてくれる楽曲です。
シンプルだけど温かい――RADWIMPSならではのアプローチが光る場面でした。

新海誠監督は、糸守町に特定のモデルがないことを明言しています。

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