アニメ『転生したらスライムだった件』の主題歌！OP・EDを一挙に解説

『転生したらスライムだった件』は、シリーズ累計4,000万部を超える大ヒット異世界ファンタジー。通称“転スラ”として親しまれ、主人公が異世界でスライムに転生し、仲間と共に理想の国を築く物語です。バトルあり、成長あり、時に笑いと涙を誘うドラマが魅力。魔物たちとの絆や、種族を超えた共存を描いた世界観は、多くのファンを惹きつけています。アニメも高い人気を誇り、OP・ED主題歌はその世界観をより彩る存在です。

転生したらスライムだった件の作品概要

本作は、転生ものの中でも異彩を放つ人気作として、アニメ・漫画・小説と多方面に展開されています。

◾️アニメの制作会社

アニメ『転生したらスライムだった件』は、制作会社「エイトビット（8bit）」が手がけています。美麗な作画と安定したアクションシーン、キャラクターの表情豊かな描写で知られるスタジオで、これまで『グリザイア』シリーズや『ブルー・ロック』なども制作。転スラでは魔法やバトルシーンにおいてCGと手描きを融合させ、スライムであるリムルのユニークな動きを巧みに表現しています。原作の魅力を損なわず、テンポのよい構成と高いクオリティで多くのファンに支持されています。

◾️あらすじ

物語は、ごく普通の会社員・三上悟が通り魔に刺され命を落とす場面から始まります。彼は異世界でスライムに転生し、「リムル＝テンペスト」として新たな人生を歩み始めます。リムルはスライムながら「捕食者」などの強力なスキルを持ち、魔物たちと絆を結びながら国を築いていきます。剣と魔法のファンタジー世界を舞台に、知略と共感で勢力を広げる成長物語が展開。戦闘だけでなく、異種族との共存や仲間との絆といったテーマも魅力のひとつです。

主な登場人物

キャラクター名	声優名	備考
リムル＝テンペスト	岡咲美保	主人公。元人間のスライム。性別なし。
ベニマル	古川慎	オーガの武人。リムルの側近。
シュナ	千本木彩花	オーガの姫。刺繍や料理が得意。
シオン	M・A・O	オーガの女性戦士。怪力と料理が特徴。
ソウエイ	江口拓也	忍のような戦士。冷静沈着。
ハクロウ	大塚芳忠	剣の達人。オーガ族の長老格。
ミリム・ナーヴァ	日高里菜	魔王のひとり。天真爛漫で強大な力を持つ。
ヴェルドラ＝テンペスト	前野智昭	リムルに名を与えた暴風竜。
ガビル	福島潤	リザードマンの青年将軍。
ランガ	小林親弘	リムルに従う魔狼。忠誠心が強い。

転生したらスライムだった件(第1期)

『転生したらスライムだった件』第1期は、その物語の魅力を音楽でも表現しています。オープニングやエンディングテーマ、そして挿入歌には、作品の世界観やキャラクターの感情が巧みに織り込まれており、作品の印象をより鮮明に彩っています。

◾️Nameless Story / 寺島拓篤（1クールOP）

寺島拓篤さんが歌う『Nameless Story』は、冒険の始まりを告げるような高揚感に満ちた楽曲です。
鮮やかに展開するギターとストリングスが印象的で、未来への期待と不安が交錯する空気を巧みに描き出しています。
言葉一つひとつに強い意思が込められており、迷いながらも前に進むリムルの姿と重なります。
エネルギッシュなサウンドにのせて、変化を恐れず進もうとする意志が伝わってきます。
疾走感あるアレンジとメリハリあるボーカル表現により、聴き終えた後に余韻が残る仕上がりとなっています。
物語の幕開けにふさわしい存在感を放つ一曲です。

◾️メグルモノ / 寺島拓篤（2クールOP）

 『メグルモノ』は、緩やかな導入から一気に広がるスケール感が特徴のオープニングテーマです。
寺島拓篤さんの落ち着いた歌声が、物語の成熟と変化を丁寧に映し出しています。
力に頼るだけでなく、絆や信頼を築くことで強くなっていくという展開に寄り添いながら、音の厚みも増していきます。淡いピアノの音と絡むギターのフレーズが、心に深く残ります。
全体を包み込むようなサウンドが、静かに熱を帯びていく構成に美しさがあります。
成長と選択をテーマにした本作の世界観と自然に溶け合っており、何度でも味わいたくなる楽曲です。

◾️Another colony / TRUE（1クールED）

 TRUEが歌う『Another colony』は、重厚なストリングスとエレクトロサウンドの融合が印象的なエンディング曲です。抑制の効いたテンポと丁寧なリズム構成が、物語の深層にある苦悩や葛藤を浮かび上がらせます。
壮大なサウンドの中に宿る静かな情熱が、内面の強さを語りかけてくるようです。
力では解決できない問題に直面する登場人物たちの姿に自然と重なり、物語を締めくくる余韻を深めています。
サビに向かう音の広がりが感情の高まりを巧みに導き、聴く者の想像力を刺激します。
舞台裏にある静かな決意を感じさせるような楽曲構成が、アニメの世界をより豊かに彩っています。

◾️リトルソルジャー / 田所あずさ（2クールED）

 『リトルソルジャー』は、田所あずささんが持つ柔らかな声と深みのある表現が際立つエンディングテーマです。
不器用でも信じるもののために進もうとする姿勢がにじみ出るような構成が印象的です。
軽快なリズムの中にも切なさが漂い、どこか胸を締めつけられるような感情が浮かびます。
バンドサウンドとオーケストレーションが自然に溶け合い、緩急をつけた展開が楽曲に奥行きを生んでいます。
一人ではなく仲間と共に歩む道を照らすような明るさもあり、聴き進めるうちに前向きな気持ちが湧いてきます。
感情に寄り添いながらも背中をそっと押してくれるような温かさが魅力の一曲です。

◾️僕の中の君へ / TRUE（第23話 挿入歌）

 TRUEによる『僕の中の君へ』は、第1期のクライマックスで使用された挿入歌です。
静かなピアノの旋律から始まり、徐々に広がっていくサウンドが感情の波を丁寧に描いています。
別れと再生の物語に寄り添うように、深い想いを抱えながら進むキャラクターたちの心情を表現しています。
ボーカルの抑揚が繊細に変化し、語りかけるように響く一節一節が胸を打ちます。
派手さは抑えながらも、ひとつの場面に強烈な印象を残す存在感があり、映像と見事に融合しています。
作品全体に通じる優しさと強さを内包し、物語を締めくくるにふさわしい楽曲として記憶に残るでしょう。

転生したらスライムだった件(第2期)

第2期『転生したらスライムだった件』では、物語がさらに深まるとともに音楽も進化を遂げています。オープニングやエンディングに加え、挿入歌にも注目が集まり、ストーリーの緊張感やキャラクターの心情を豊かに表現。

◾️Storyteller / TRUE（第2期 第1部 OP）

 TRUEによる『Storyteller』は、静かに始まるイントロから徐々に広がる音の展開が印象的です。
スピード感のあるアレンジにのせて、未知の世界へ挑む高揚感と緊張感を丁寧に表現しています。
オーケストラとエレクトロが融合した音作りが、作品の壮大なスケールを音楽面から支えています。
語るように歌われるパートと情熱的な高音のコントラストが、物語に寄り添う余韻を与えてくれます。
テーマ性の強い構成でありながら、聴き手の感情にも自然に寄り添う柔軟さも感じさせます。
作品の展開と共鳴しながら、これから始まる波乱を予感させるような緻密な作りが魅力の一曲です。

◾️Like Flames / MindaRyn（第2期 第2部 OP）

 MindaRynさんが歌う『Like Flames』は、イントロから一気に引き込むエネルギッシュなナンバーです。
ギターサウンドを主軸にしたアレンジが、戦いと再生の物語に見事なテンションを与えています。
低音域のリズムと透き通ったボーカルの対比が楽曲の躍動感を生み、聴き手の想像力をかき立てます。
徐々に展開する構成は、物語の緊張と開放を音で描いているようにも感じられます。
語学的な滑らかさと表現力の高さが際立ち、作品世界との親和性も高い仕上がりとなっています。
激しさの中にもしなやかさを感じさせ、アニメの空気を変化させる力を持つ楽曲です。

◾️STORYSEEKER / STEREO DIVE FOUNDATION（第2期 第1部 ED）

 STEREO DIVE FOUNDATIONによる『STORYSEEKER』は、静かに心に入り込んでくるようなエンディング曲です。
エレクトロを基盤にしながら、繊細に重ねられた音が静かな余韻を残していきます。
トーンを抑えたボーカルが感情の深さをゆっくりと伝え、戦いの終わりに広がる静寂と共鳴します。
一つひとつの音が丁寧に配置されており、音響的な美しさを持ちながらも物語性を崩しません。
展開に寄り添う控えめなアプローチの中に、揺るがない存在感があります。
作品の終わりを静かに包み込むように、落ち着いた夜のような雰囲気を醸し出す楽曲です。

◾️Reincarnate / 寺島拓篤（第2期 第2部 ED）

 寺島拓篤さんの『Reincarnate』は、タイトルが示すとおり転生の物語に寄り添った楽曲構成が魅力です。
ミディアムテンポで刻まれるビートと洗練された音の重なりが、過去と現在をつなぐように響いています。
語りかけるような低音から、感情を込めた高音まで、幅広い表現で心の移ろいを描いています。
電子音とアコースティックの融合により、楽曲全体に未来的な広がりが生まれています。
新たな自分を受け入れようとする気持ちや、過去への想いが丁寧に音に織り込まれており、深く引き込まれます。
エンディングを静かに彩りながら、作品全体の余韻を支える存在となっている一曲です。

◾️黎明 / TRUE（第34話 挿入歌・第2期前奏曲）

 TRUEが歌う『黎明』は、物語の大きな転機となる場面で印象的に使用された挿入歌です。
重なり合うピアノとストリングスが、静かに始まりながらも奥深い緊張感を作り出します。
楽器の響きに合わせて変化するボーカルが、感情の振れ幅を的確に表現しています。
状況の深刻さや決断の重さが、音の運び方やリズムに込められており、場面の印象をより強く残します。
一つの物語が終わり、新たな章が始まることを静かに予感させる構成が美しく練られています。
劇中でのタイミングとともに聴くことで、記憶に深く刻まれる存在感を放っています。

転生したらスライムだった件(第3期)

第3期『転生したらスライムだった件』では、シリーズの世界観がさらに広がるとともに、音楽も新たな彩りを加えています。オープニングとエンディングの楽曲は、物語の展開に寄り添いながら、視聴者の感情を引き立てる役割を果たしています。

◾️PEACEKEEPER / STEREO DIVE FOUNDATION（第3期 第1クール OP）

 STEREO DIVE FOUNDATIONによる『PEACEKEEPER』は、鋭く洗練されたサウンドが印象的な一曲です。
デジタルビートの隙間に重ねられた旋律が、緊張感と開放感の両方をもたらしています。
落ち着いた語り口のようなボーカルが、アニメの戦略性や心理戦を想起させる雰囲気を生み出します。
楽曲全体の構成は細部まで計算されており、無駄のない展開が聴き手の集中を引き寄せます。
音数を絞ったアプローチの中で、アクセントとなる低音やコーラスが深い印象を残します。
世界観と呼応するような硬質な空気が、作品の開幕を引き締める役割を果たしています。

◾️レナセールセレナーデ / ももいろクローバーZ（第3期 第2クール OP）

 ももいろクローバーZが歌う『レナセールセレナーデ』は、色鮮やかで変化に富んだ展開が魅力です。
クラシカルな要素と現代的なビートが交差し、予測不能な高揚感を作り出しています。
一人ひとりの歌声が役割を担うように重なり合い、物語の多面性と調和しています。
大胆な転調や複雑なリズムパターンが、作品の転機や躍動する感情を巧みに描き出します。
一聴して耳に残るフレーズの連なりが、独自の世界を形成し、画面の動きと美しく連動しています。
劇的な構成でありながらも、統一感を持たせている点にアーティストとしての技術力が感じられる楽曲です。

◾️Believer / 来栖りん（第3期 第1クール ED）

来栖りんさんの『Believer』は、静かな希望と確かな意志を感じさせるエンディング楽曲です。
やわらかくも芯のある歌声が、日常の一瞬に宿る強さや迷いを丁寧にすくい上げています。
リズムの揺らぎやコードの展開により、時間がゆっくりと流れるような印象を与えます。
アコースティックを基調としながらも、電子音が加わることで新しい風が吹き込まれるサウンドが特徴。
感情の起伏を包み込むようなアレンジが、ストーリーの余韻と優しく重なっていきます。
場面が終わったあとに訪れる静けさと温もりを、美しく封じ込めたような一曲です。

◾️Miracle soup / MindaRyn（第3期 第2クール ED）

 MindaRynさんが歌う『Miracle soup』は、親しみやすさと遊び心を感じさせるエンディングです。
軽快なテンポと柔らかなアンサンブルが、物語に微笑みを添えるように響いてきます。
ポップでありながら、さりげなく心に残るフレーズが続き、穏やかな余韻を生み出します。
抑揚のあるボーカルが、一日を振り返るような優しい時間を表現しています。
日常の中に潜む発見や幸福を音に込めるような構成が、聴く側の感情に寄り添います。
舞台の緊迫した展開と対照的に、終わりに明るさを添えることで全体のバランスを整えている楽曲です。

劇場アニメ『転生したらスライムだった件』(紅蓮の絆編)

劇場アニメ『転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』は、シリーズの物語をさらに深く掘り下げる重要な作品です。映像と音楽が融合し、キャラクターの感情やドラマをより強く印象づけています。

◾️Make Me Feel Better / MindaRyn（主題歌）

 MindaRynさんが歌う『Make Me Feel Better』は、鮮やかなサウンドが広がるポップロックナンバーです。
イントロから一気に引き込む高揚感と、爽快なギターの音が映像と調和し、劇場作品のスケール感を高めています。
彼女の歌声はまっすぐに響き、物語の中で揺れる感情や変化を軽やかにすくい上げています。
リズムの緩急や抑揚ある展開が、登場人物たちの絆や成長を連想させ、物語とのつながりを感じさせます。
多彩な音の重なりが曲全体に彩りを与え、場面ごとの心情にやさしく寄り添ってくれます。
終盤に向けて明るく駆け抜けるアレンジが、希望を抱かせるラストへと導いてくれる印象的な一曲です。

◾️浄歌 / TRUE（挿入歌）

 TRUEによる『浄歌』は、幻想的な響きが静かに広がるバラードです。
ストリングスの旋律とピアノが織りなす優雅な音色が、劇中の神秘的な場面を包み込むように流れていきます。
彼女の表現力に富んだ歌唱は、言葉のひとつひとつに深い情感を与え、心に残る余韻をもたらします。
呼吸するような間の取り方や音の余白が、場面の緊張と静寂を巧みに演出しています。
過去と向き合いながら未来へ進む人物たちの背景に、この楽曲がそっと寄り添い、感情をつなげています。
一つの祈りのように聴こえる構成が、劇中の重要な転機を際立たせる重要な役割を果たす楽曲です。

◾️SPARKLES / STEREO DIVE FOUNDATION（挿入歌）

 STEREO DIVE FOUNDATIONが手がけた『SPARKLES』は、静と動が交錯するサウンドが印象的な楽曲です。
スリリングなビートと透明感のあるコード進行が、劇中の緊迫した場面と鮮やかにリンクしています。
低域のうねりが空間を埋め尽くし、浮遊するような旋律との対比がドラマティックな効果を生んでいます。
機械的なリズムと人間味のある旋律が交差することで、映像と音が一体となる瞬間が生まれています。
緻密に構築された音の構成は、無駄を排しながらも豊かな世界を映し出しているように感じられるでしょう。
内に秘めた意志や決意をそっと照らすような印象を残す一曲であり、映像体験を深めてくれます。

劇場アニメ第2作『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』

劇場アニメ『転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』は、2026年2月に公開予定のシリーズ第2作目です。本作は、原作の伏瀬氏と川上泰樹氏による人気コミックを基に、アニメーション制作をエイトビットが担当しています。リムル＝テンペスト役は引き続き岡咲美保さんが務めます。

2025年2月4日に開催された「2025さっぽろ雪まつり」の転スラスペシャルステージにて、タイトルと公開時期が正式に発表されました。また、同イベントでは、リムルが深海に浮かぶティザービジュアルも公開され、ファンの期待が高まっています。

さらに、2024年9月27日に放送されたTVアニメ第3期最終話後に、劇場版第2弾とTVアニメ第4期の制作が発表されました。併せて、制作発表イラストと特報映像も解禁され、リムルと智慧之王のセリフが収められた特報映像が公開されました。

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