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【2025】初心者向けベースエフェクターの選び方とおすすめ5選

ベースを始めたばかりの皆さん、エフェクターという言葉を聞いて「アンプに直接ケーブルを刺して演奏するよりも難しそう」と感じていませんか?エフェクターとは、エレキベースの音色を自在に変えることができる道具です。上手に使いこなすことで、ベースサウンドは飛躍的に個性的になり、バンド演奏が何倍も楽しくなります。多種多様なエフェクターを前に、何から手を出せば良いか分からないという悩みは、誰もが通る道です。この記事では、そんな皆さんの疑問に寄り添い、エフェクターの基礎知識から選び方、そして具体的なおすすめ機種までを、専門的な知識と分かりやすい解説で掘り下げていきます。

ベース初心者の方やライブの予定がある方は、ぜひこの記事をチェックしてエフェクター選びの際の参考にしてみてくださいね!
・ベース初心者でエフェクター選びに迷っている人
・音作りの幅を広げて演奏をもっと楽しみたい人
・自分に合ったエフェクターの種類や使い方を知りたい人

saku
Webディレクター
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KCO
楽器店勤務のベーシスト。
日頃から演奏して新しい機材に興味津々な毎日です。ベース以外にもピアノやフルートも。楽器以外にもカメラを持って一人旅も楽しんでいます。



そもそもエフェクターって何?

エフェクターとは、エレキベースとアンプの間に接続し、音色にさまざまな「エフェクト(効果)」を加える機材の総称です 。ギターやベースの弦が振動して発生する電気信号は、そのままでは弱いため、アンプで増幅することで初めて音として聞こえます。この信号がアンプに届く前に、エフェクターという機器を通すことで、音を歪ませたり、広がらせたり、音量や周波数のバランスを整えたりと、多彩な音色を作り出すことが可能になるんです。
アンプが音量を大きくする拡声器だとすれば、エフェクターは音色そのものを変える道具と考えることができます。曲のイントロでは激しいロックサウンドを、Aメロではクリーントーンで繊細なアルペジオを、といったように、曲の展開に合わせて音色を切り替える際にエフェクターが活躍します。

ベース初心者の方やライブの予定がある方は、ぜひこの記事をチェックしてエフェクター選びの際の参考にしてみてくださいね!
- 歪み系(Overdrive / Distortion / Fuzz):ベースサウンドを人工的に音割れさせ、力強く攻撃的なサウンドを生み出すエフェクターです。
- オーバードライブ:比較的軽めの歪みで、真空管アンプを限界まで鳴らした時のような、温かみのあるクランチサウンドを再現します。
- ディストーション:オーバードライブよりも強く、粒立ちが荒い激しい歪みを生み出し、ハードロックやメタルのような重厚なサウンドに適しています。
- ファズ:さらに極端に信号を潰し、アンプが壊れたかのような「ブチブチ」とした独特のサウンドが特徴です。
- 空間系(Reverb / Delay):音に残響や広がりを加え、立体的なサウンドを演出するエフェクターです。
- リバーブ:ホールや部屋のような残響音を人工的に作り出し、音に広がりや深みを与えます。
- ディレイ:入力された音を一定時間遅らせて繰り返すことで、山びこのようなエコー効果を生み出します。ギターソロなどに使うと、音に奥行きや厚みが加わります。
- ダイナミクス・フィルター系(Compressor / EQ):音のバランスや周波数を整え、演奏を補正する役割を担います。
- コンプレッサー:大きな音を圧縮し、小さな音を増幅することで、音量差を均一にするエフェクターです。これを使うと、演奏の音の「粒」が揃い、プロのような安定感と滑らかさが得られます。
- イコライザー(EQ):音の低音、中音、高音をさらに細かく調整するエフェクターです。アンプのEQだけでは難しい、理想の音色を追求するのに役立ちます。
ベース初心者にオススメのエフェクターの選び方

ベースを始めたばかりの頃は、派手な音色を生み出す歪み系エフェクターに惹かれがちです。しかし、ベースという楽器はバンドの土台を支える重要な役割を担っています。そのため、まずは音色を派手に変えるよりも、その土台をしっかり固める機材に注目することが、上達への一番の近道です。
多くのベテランベーシストや専門家は、初心者が最初に手に入れるべきエフェクターとして、「コンプレッサー」や「プリアンプ」を推奨しています。これは、音を飾るのではなく、演奏そのものの質を高め、バンドアンサンブルの中で自分の音を際立たせるという、より実用的な目的を果たすためです。
ギターの歪み系が音色を追求する傾向が強いのに対し、ベーシストの歪みは「音の土台に厚みや輪郭を与える」という役割が強いことからも、この実用性が重視されていることが分かります。これは、ベーシストが直面する音の埋没や音量のばらつきといった現実的な問題を解決するために、機材が進化してきた結果と言えるでしょう。

ここでは、ベース初心者が優先して購入を検討すべき3つのカテゴリーを、その重要性と合わせて紹介します!
- コンプレッサー(最優先): コンプレッサーは、大きな音を圧縮し、小さな音を増幅することで、音の粒を揃えるエフェクターです 。特に指弾きやスラップ奏法では、どうしても音量にばらつきが出やすいもの。コンプレッサーを使うことで、まるで熟練のベーシストが弾いているかのような、安定した滑らかな演奏に聞こえます。
- プリアンプ(2番目): プリアンプは、アンプのEQ(イコライザー)やGain(ゲイン)機能だけを抜き出したような機材で、より細かく音作りを行うことができます 。スタジオやライブハウスでは、毎回異なるアンプを使うことになりますが、プリアンプがあれば「どんなアンプに繋いでも、自分の理想の音を再現できる」という最大のメリットがあります 。さらに、ミキサーに直接音を送るための「DI(ダイレクトボックス)」機能を搭載したモデルも多く、ライブやレコーディングでも非常に重宝します。
- 歪み系(3番目): 「ロックは歪み命!」という言葉があるように、歪み系エフェクターは、曲の雰囲気をガラリと変える力を持っています 。歪みを加えることで、ベースサウンドに厚みと迫力が増し、バンド全体のグルーヴをより力強く支えることができます。最初は派手な音に惹かれがちですが、まずは軽めの歪みであるオーバードライブから試してみることをお勧めします。
以下に、初心者向けエフェクター購入の優先順位を分かりやすくまとめました。
| 優先順位 | エフェクターの種類 | 初心者にオススメの理由 |
| 1 | コンプレッサー | 演奏の安定感を増し、音の粒を揃えるため |
| 2 | プリアンプ | どんな環境でも自分の理想の音を作れるため。DIとしても使える |
| 3 | 歪み系 | ロックやパンクなど、ジャンルに合わせた音色を作るため |
マルチとコンパクト、どっちがオススメ?
エフェクターの選択肢として、大きく分けてコンパクトエフェクターとマルチエフェクターの2種類があります。どちらを選ぶべきか、これもまた多くの初心者が悩むポイントです。
- コンパクトエフェクター:1つのペダルに1つの効果(歪み、リバーブなど)が入っている小型の機材です。
- マルチエフェクター:1台で複数のエフェクトを網羅しているデジタル機材です。
それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
| 項目 | マルチエフェクター | コンパクトエフェクター |
| 音色数 | 50〜200種類程度 | 1〜3種類程度 |
| サイズ | 大きいものが多いが、最近は小型化 | 小さい |
| 荷物 | 少ない | 多い |
| 初期費用 | 高めだが、機能数で見るとお得 | 安め |
| 拡張性 | 限られる | 無限 |
| 操作性 | 複雑なものもあるが、プリセットで楽 | シンプルで直感的 |
| 個性 | 汎用性が高い | 一台一台に個性がある |
| 機材トラブル | 少ない | 多い(配線、電源など) |
では、初心者にはどちらがおすすめでしょうか? 「とにかく安く色々な音を試したい」「家での練習やレコーディングを1台で完結させたい」という方には、マルチエフェクターがぴったりです 。最近のモデルは音質も操作性も格段に向上しており、非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。
一方、「このメーカーのこの音が好き」「一つひとつの音にこだわりたい」「将来的にエフェクターを増やしたい」という方には、コンパクトエフェクターが向いています 。コンパクトエフェクターの最大の魅力は、その一台一台が持つ個性とこだわりです 。これは、プレイヤーの音作りへの思いを反映する選択と言えます。つまり、マルチはオールインワンの利便を追求し、コンパクトは自分の音を追求する、という音楽活動における2つの異なる価値観を示しています。

【著者コメント】
私自身は、最初にマルチエフェクターで音作りの楽しさと基本的なエフェクトの役割を学び、その後、本当に気に入ったエフェクトだけをコンパクトで揃え、ボードを組んでいきました。この『マルチで学んで、コンパクトで極める』というステップは、初心者にとって最も賢い道だと思います!
ベーシストの定番!おすすめエフェクター5選
ここでは、ベース初心者が自信を持って購入できる、定番中の定番エフェクターを5つご紹介します。
1. ZOOM MS-60B+
- 概要: コンパクトな筐体にマルチエフェクターの機能を詰めこんだ製品です。
- 特徴:
- 97種類の豊富なエフェクトタイプを内蔵し、最大6つのエフェクトを同時使用できます。
- USB経由でPCやスマートフォンのアプリと連携し、詳細なエフェクト編集やパッチメモリの管理が可能です。
- 旧製品から音質が格段に向上しており、特に低音域の解像度と締まりが良くなったと高い評価を受けています。
- 主な使用ベーシスト: 堀江晶太(PENGUIN RESEARCH)。
- 価格帯: 約13,800円〜15,000円 。
2. ZOOM B2 FOUR
- 概要: 高品質なサウンドと豊富な機能を両立した、ベース専用設計のマルチエフェクターです。
- 特徴:
- 100種類以上のエフェクトに加え、プロ御用達のDI6機種を再現した「DIモデリング」機能を内蔵しています。
- ピッキングの強弱に反応するマルチレイヤーIRにより、まるで実機のキャビネットを鳴らしているかのような、非常にリアルな音色変化を実現します。
- ルーパー、リズムマシン、オーディオインターフェイス機能など、自宅練習から本格的なレコーディングまでこれ1台で完結できる、まさに相棒です。
- 主な使用ベーシスト: Dimitry Gorodetsky 。
- 価格帯: 約26,000円〜31,000円。


【購入した感想】
今の機器と共に3年前に東京事変のOSCA、2年前にずとまよのヒューマノイドを弾くときにゴリゴリに歪ませるのに使いました。それ以外にもブラバンイベント用にフレットレスの音を作ってあり用途に分けて使えるようにプリセットを自分なりに用意しています。
3. TECH21 SANSAMP BASS DRIVER DI
- 概要: ベーシストなら誰もが知る、プリアンプ・DIの金字塔です。
- 特徴:
- 繋ぐだけで音が太くなり、絶妙なチューブアンプのドライブ感を生み出します。
- 特徴的な「ドンシャリ」サウンドは、ロックやポップスのバンドアンサンブルに絶妙に馴染みます。
- ブレンドノブで、原音とエフェクト音のバランスを調整できるのが大きな特徴で、音作りの幅が非常に広いのが魅力です。
- 主な使用ベーシスト: ゲディ・リー(RUSH)、F-Bassist (R.U.I.) 。
- 価格帯: 約41,500円〜 。
4. MXR M80 BASS D.I.+
- 概要: SANSAMPと並び「定番中の定番」と称される、もう一つのプリアンプ・DIです。
- 特徴:
- SANSAMPが温かみのあるチューブサウンドだとすれば、こちらは「Color Switch」で切り替える、粒立ちが荒くモダンなディストーションサウンドが特徴です 。
- 非常に優秀なEQを搭載しており、細かな音作りが可能 。
- クリーンサウンドも「乾いたいい音」で、ナチュラルなトーンを好むプレイヤーにも対応します 。
- 主な使用ベーシスト: IKUO、Toshiya(DIR EN GREY)、TOMOMI(SCANDAL)、Robert Trujillo(Metallica)など 。
- 価格帯: 約27,500円〜38,500円 。
5. Limetone Audio focus
- 概要: 高品質なコンプレッサーとして、プロからも絶賛される国産ブランドの名機です。
- 特徴:
- 原音を活かしつつ、コンプレッションをかけることができるナチュラル系のコンプです。
- コンプレッサーとしてだけでなく、プリアンプ、ブースター、2バンドEQとしても使える汎用性の高さが魅力です。
- ゲインノブを回すとサチュレーション感が加わり、温かみのある真空管ライクなサウンドを得ることができます。
- 主な使用ベーシスト: 森田晃平。
- 価格帯: 約35,200円〜37,400円。


【購入した感想】
フォーカスは数ヶ月前に手に入れまだ演奏での使用はないですが練習の時にいじって音のバランス良くするために試行錯誤中です!
以下に、上記5製品の比較表をまとめました。
| 製品名 | タイプ | 価格帯(目安) | 歪みタイプ(該当製品のみ) | おすすめポイント | 主な使用ベーシスト |
| ZOOM MS-60B+ | マルチ | 約1.4万円 | – | コンパクトで高機能、自宅練習に最適 | 堀江晶太 |
| ZOOM B2 FOUR | マルチ | 約2.8万円 | – | 自宅練習からライブまで対応、高音質 | Dimitry Gorodetsky |
| TECH21 SANSAMP | プリアンプ/DI | 約4.2万円 | オーバードライブ | 定番の太いチューブサウンド | ゲディ・リー |
| MXR M80 | プリアンプ/DI | 約2.8万円 | ディストーション | 攻撃的なモダンサウンド、EQが優秀 | IKUO, Robert Trujillo |
| Limetone audio focus | コンプレッサー | 約3.6万円 | – | ナチュラルかつ高品位な音、汎用性が高い | 森田晃平 |
エフェクターを使いこなすためのステップアップ講座
エフェクターを手に入れたら、次に考えるべきはどうやって繋ぐかです。複数のエフェクターを安全かつスマートに持ち運ぶためのエフェクターボードの組み方や、知っておくべき音作りの基本知識を解説します。
エフェクターボードを組んでみよう

複数のエフェクターを使い始めるなら、エフェクターボードを組むのがおすすめです。ボード本体にエフェクターを固定し、電源やケーブルを整理することで、セッティングや片付けが格段に楽になり、機材トラブルのリスクも減ります。
- ボード本体:将来的にエフェクターを増やす可能性も考慮し、サイズに少し余裕のあるものを選びましょう。ボード自体の重量も重要です。
- 固定方法:最も一般的なのは、エフェクターの底面とボードに面ファスナー(マジックテープ)を貼り付ける方法です。配置換えが容易なのが大きなメリットです。
- パワーサプライ:複数のエフェクターに電力を供給する機材です。ノイズ対策として、各端子から独立して電力を供給する「フルアイソレート型」が推奨されます。使用するエフェクターの合計電流を確認し、容量に余裕のあるモデルを選ぶと安心です。
- パッチケーブル:エフェクター同士を繋ぐ短いケーブルです。長さやプラグの形状(ストレート、L字)をボードのレイアウトに合わせて選ぶことが重要です。最近ではハンダ付け不要で簡単に自作できる「ソルダーレスケーブル」も人気です。
音の劣化を防ぐバッファーの重要性
エフェクターを複数繋ぐと、ケーブルが長くなるにつれて「ハイ落ち」と呼ばれる電気信号のロスが発生し、音がこもってしまうことがあります。これを防ぐために重要なのがバッファーです。エフェクターの多くは、OFF時に音を迂回させるバイパスという仕組みを持っています。
- トゥルーバイパス:エフェクトOFF時に回路を完全に切り離す方式です。音質変化がないとされますが、ケーブルが長くなると信号が弱まり、ハイ落ちの原因となります。
- バッファードバイパス:OFF時も常にバッファー回路を通る方式です。バッファーは信号を強力に保つため、ケーブルが長くても音質の劣化を防ぐことができます。
音作りの全体像を考えると、無闇にトゥルーバイパスのエフェクターを数珠つなぎにするよりも、ボードの最初にバッファー機能を搭載したペダル(高機能なチューナーなど)を置くのが賢い選択と言えるでしょう。
エフェクターの「つなぎ順」の基本
エフェクターを繋ぐ順番を変えるだけで、音色は大きく変化します。一般的なセオリーとして、以下の順番で繋ぐことが多いです。
ダイナミクス・フィルター系 → 歪み系 → 空間系
この順番は、「ギターに近いものほど効果が強く出る」という原則に基づいています 。音の土台を整え、次に音色を加え、最後に空間を演出するというこのセオリーは、多くのプレイヤーに支持されています。しかし、音楽の世界に「正解」はありません。あえてセオリーを外すことで、自分だけの面白い音色を発見できる可能性も広がります 。
用語集
- DI(ダイレクトボックス):楽器の電気信号を、ミキサーに直接送るための機材 。ノイズを減らし、PAに安定した音を届けるために使います。
- プリアンプ:アンプのEQやゲイン機能を抜き出したもの 。より細かく音の土台作りを行います。
- コンプレッサー:大きな音を圧縮し、小さな音を増幅することで、音の粒を揃えるエフェクター。
- オーバードライブ:軽い歪みを生み出し、温かみのあるクランチサウンドを作るエフェクター。
- ディストーション:オーバードライブよりも強く、激しい歪みを生み出すエフェクター。
- サステイン:音が減衰して消えるまでの時間 。コンプレッサーなどで音の伸びを強調できます。
- トゥルーバイパス / バッファードバイパス:エフェクターのON/OFF時の音の切り替え方式。
まとめ:エフェクターは音の可能性を広げる最高の遊び道具
エフェクターは、ベース演奏の楽しさと表現力を何倍にも広げてくれる最高の遊び道具です。最初は難しく感じるかもしれませんが、この記事で紹介したポイントを参考に、まずは音の土台を整えることから始めてみてください。 ぜひ、お気に入りのエフェクターを使い倒して、自分だけの理想のサウンドを追求を楽しんでください。エフェクター選びに近道はありませんが、この記事があなたの楽しい音楽ライフの一歩になれば嬉しいです。


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