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ロキノン系とは?音楽の特徴や年代別の代表的なアーティストを解説

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ロキノン系は、2000年代初頭に日本の音楽シーンで注目を集めた音楽スタイルで、ロックやポップ、エモ、インディーズなどの要素など幅広いサウンドを取り入れた日本のアーティストや楽曲のことを意味しています。音楽雑誌「ROCKIN’ON JAPAN」によって取り上げられたアーティストが多いため、ロキノン系と呼ばれるようになりました。このジャンルの特徴は、オルタナティブなサウンドやアンダーグラウンド感、そしてエモーショナルな歌詞です。この記事では、ロキノン系の音楽的特徴や、年代別に代表的なアーティストを紹介します。

2025年のROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025の全出演アーティストが発表!合計115組のアーティストが揃いました。Mrs. GREEN APPLEやOfficial髭男dismなどの出演が決定し、音楽ファンの間で話題を集めています!

10年以上にわたってロキノン系の音楽を聴いている著者がロキノン系の魅力に迫り、その歴史とアーティストを探っていきます。

参戦したライブのラバーバンド
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024と筆者が過去に参戦したライブのラバーバンド
この記事の監修者

saku
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日本最大手の音楽メディア編集者 | 5年間ディレクションやライターを担当。アーティストインタビューやライブレポート、特集記事の企画・編集を手がけ、数多くの音楽情報を届けてきた実績を持つ。

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目次

ロキノン系とは雑誌の略称

音楽好きの間でよく耳にする「ロキノン系」という言葉。音楽のジャンル名ではなく、音楽雑誌『ROCKIN’ON JAPAN(ロッキング・オン・ジャパン)』の略称から生まれた言葉です。

ロッキング・オンの代表取締役社長である渋谷陽一さんが主催を務めており、2000年に初めて開催されました。このイベントは、茨城県にある国営ひたち海浜公園を会場に、日本を代表するアーティストが一堂に会し、真夏の野外で行われる音楽フェスティバルです。

コロナ禍により開催中止となった2020、2021年を経て2022年からは千葉市蘇我スポーツ公園で開催されています。

◾️ロキノン系の定義

音楽好きにとっては、今では欠かせない存在の雑誌『ROCKIN’ON JAPAN(ロッキング・オン・ジャパン)』。この雑誌が取り上げるバンドやアーティストが次々と注目を集め、やがてその音楽スタイルや雰囲気を指して「ロキノン系」という言葉が広まりました。

では、この「ロキノン系」とは具体的にどんな音楽スタイルを指すのでしょうか?それは、ロックを基盤にしながらも、さまざまなジャンルを取り入れた多様な音楽スタイルです。例えば、アメリカのオルタナティブロックや、イギリスのブリットポップから影響を受けたバンドたちが登場しました。これらのバンドは、音楽の幅広さと自由さを表現し、特に若い世代に大きな影響を与えました。

2000年からはROCK IN JAPAN FESTIVALが開催されており、国内でも最大級の規模と人気を誇る音楽フェスとして毎年注目を集めています。

ROCK IN JAPAN FESTIVALの過去のアーティストのラインナップやタイムテーブルを確認したい場合は、公式サイトをチェックしてみましょう。

ロキノン系の根源ともいえる雑誌『ROCKIN’ON JAPAN』がどのようにして日本の音楽シーンに影響を与え、またその雑誌を通じて登場したバンドたちがどんな特徴を持っていたのかについて、さらに詳しく見ていきましょう。

ロキノン系バンドと言われる音楽の特徴や代表的なアーティストが気になる方は、ぜひチェックしてみてください!

参考:Rockin’on group

◾️ロキノン系バンドの特徴

ロキノン系と呼ばれるバンドにはいくつか共通する特徴があります。感情をむき出しにしたような歌詞や、日常の葛藤を繊細に描く世界観などが挙げられるでしょう。

メロディはキャッチーで、ライブでの盛り上がりを意識した楽曲構成が多く見られます。

また、ストレートなロックサウンドにポップさが融合しており、10代から20代の心をつかむような音作りが特徴です。

2000年代のロキノン系バンドはBUMP OF CHICKENやRADWIMPS、ASIAN KUNG-FU GENERATIONなどが代表格として語られることが多く、日本の邦楽ロックシーンに強い影響を与えています。

軽音バンドを組んだ経験がある方なら、一度はカバーしたことがあるアーティストや楽曲が見つかるでしょう。カラオケでも人気ランキングに入る曲が多くリリースされているため、名実ともにロキノン系が日本で人気を集めていることが分かります。

次の章では、年代別の代表的なロキノン系アーティストを紹介していきます!

【1990年代】ロキノン系バンド

1990年代は、メジャーとサブカルが音楽シーンを席捲した時代です。
雑誌『ROCKIN’ON JAPAN』をはじめとする音楽メディアが、海外のオルタナティブ・ロックやUKロックの流れを汲んだ国内バンドを積極的に取り上げ、そうした音楽に惹かれた若者たちが独自のカルチャーを形成していきました。

1990年代に活躍したロックバンドは、雑誌『ROCKIN’ON JAPAN』にも取り上げられており、ライブハウスだけでなく一般的な知名度を獲得するきっかけにもなりました。

【特徴】
ファッションやアートとの親和性も高く、渋谷系の影響も
・グランジやブリットポップの影響を受けたサウンド
都市的な孤独感や哲学的要素を含む歌詞
・ライブハウスから武道館まで駆け上がるバンドが多数

以下では、90年代に活躍したロキノン系といわれる代表的なバンドを紹介していきます。

◾️Mr.Children

日本の音楽界を牽引し続けてきたMr.Childrenは、心に寄り添う歌詞と美しいメロディーで、多くの人々を魅了してまいりました。ボーカルを務める桜井和寿さんの透明感と力強さを持つ歌声は、日常にある小さな感情をすくい上げ、深い余韻を残します。2001年のROCK IN JAPAN FESTIVALでは、『終わりなき旅』を演奏。あの広大な野外会場に響いたその歌声は、観客の胸に忘れがたい記憶を刻みました。誰もが人生のどこかで寄り添いたくなる楽曲を生み出し続けているMr.Childrenは、世代を超えて多くの支持を集める存在であると言えるでしょう。

参考:Mr.Children (ミスター・チルドレン) を知る

◾️Dragon Ash

ジャンルの壁を越えた革新的な音楽性で注目を集めてきたDragon Ashは、ヒップホップとロック、レゲエなどを自在に融合させた独自のスタイルで、シーンに強い衝撃を与えてきました。2000年のROCK IN JAPAN FESTIVAL初開催時に出演し、熱量の高いパフォーマンスで会場を大きく沸かせたことは、今でも語り草となっております。その存在は、邦楽フェスの黎明期において欠かすことのできない象徴であり、以後の音楽フェス文化を支える礎となったことは間違いありません。

参考:Dragon Ash – ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019 ライブ写真

◾️BLANKEY JET CITY

鋭く切り込むギターサウンドと詩的で衝動的な歌詞が魅力のBLANKEY JET CITYは、1990年代の日本のロックシーンに大きな足跡を残しました。浅井健一さんの存在感とバンド全体の爆発力は唯一無二であり、リアルな言葉が突き刺さる音楽は、今も多くの支持を集めております。音楽評論家の渋谷陽一さんが1stから3rdアルバムをリアルタイムで高く評価していたことからも、その表現力の高さがうかがえます。彼らの音楽は、今なお“本物”を求めるリスナーにとって欠かせない存在であると言えるでしょう。

◾️THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

荒々しくも美しいロックンロールを響かせたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTは、そのデビュー時から『ROCKIN’ON JAPAN』にたびたび登場し、シーンに深く刻まれる存在となりました。彼らの活動を追った膨大なインタビュー記事や貴重な撮りおろし写真が一冊に収められた永久保存本が刊行されたことからも、その影響力の大きさがうかがえます。熱量の高いライブパフォーマンスと、言葉では表現しきれない衝動を持つ楽曲群は、今なお多くの音楽ファンに語り継がれております。

参考:THEE MICHELLE GUN ELEPHANT | 音楽 | 出版 | 事業内容

◾️SUPERCAR

繊細な感性と先鋭的なサウンドで、邦楽ロックの枠を押し広げてきたSUPERCARは、『ROCKIN’ON JAPAN』誌上にて解散を発表し、大きな話題を呼びました。その後も、メンバーのいしわたり淳治さんが同誌にて連載を手掛けるなど、バンドの解散後も深い関わりが続いています。時代を先取りするような音作りと世界観で多くのフォロワーを生み、00年代以降の邦楽シーンに大きな影響を与えた存在であることに、異論はないでしょう。

◾️NUMBER GIRL

鋭利なギターと社会に対する眼差しを持つ歌詞で、唯一無二の存在感を放ち続けてきたNUMBER GIRLは、再結成後の2022年にROCK IN JAPAN FESTIVALへ出演。ステージでは、再びその鋭い音が野外フェスの空気を切り裂き、観客に強烈な印象を残しました。解散と再結成を経てもなお変わらない熱量を持ち続ける彼らは、ロックの本質を鳴らすバンドとして、多くのリスナーの記憶に鮮明に刻まれています。

◾️エレファントカシマシ

魂をぶつけるような歌声と重厚なバンドサウンドで、多くのロックファンを魅了してきたエレファントカシマシは、ROCK IN JAPAN FESTIVAL初回の2000年に出演。さらに2024年にも登場し、長年にわたりフェスとともに歩み続けていることがうかがえます。宮本浩次さんの強烈なパフォーマンスは、年齢や時代を超えて人々の胸に迫り、現在もなおステージに立ち続ける姿勢は圧巻です。まさに「生ける伝説」として、邦楽ロックに確かな足跡を残してきました。

◾️ギターウルフ

ロックンロールを極限まで突き詰めた爆音と姿勢で知られるギターウルフは、2001年のROCK IN JAPAN FESTIVALに出演。轟音の中にある美学と、常に全力でぶつかるようなステージは、観る者に強烈な印象を与えてきました。音楽だけでなく、その生き様そのものがロックであると称される彼らの存在は、フェスの歴史にも深く刻まれています。あらゆるジャンルの垣根を突き破り、純粋な衝動を鳴らし続けている貴重なバンドです。

◾️ゆらゆら帝国

独特な浮遊感と歪んだサイケデリックな音像で、1990年代後半から2000年代にかけて強い存在感を放ったゆらゆら帝国は、邦楽ロックの中でも異彩を放つ存在として語り継がれております。ボーカルの坂本慎太郎さんが描く不思議な言葉の世界と、音の反復によって生まれる陶酔感は、リスナーを日常の外側へと連れ出してくれるような力を持っておりました。解散から年月が経った現在も、その革新性と世界観は多くの音楽ファンに強く影響を与えております。

参考:ゆらゆら帝国 (ユラユラ・テイコク) を知る

◾️くるり

ジャンルに縛られない自由な発想と高い音楽性で、日本のロックシーンを牽引してきたくるりは、『ROCKIN’ON JAPAN』の表紙を何度も飾るなど、その存在感を常に発信してきました。実験的なサウンドと普遍的なメロディが共存する楽曲は、世代やジャンルを超えて多くの支持を集めています。結成以来、何度も変化を繰り返しながらも、常に“今”の音を鳴らし続けるその姿勢は、まさにロックバンドの理想像であると言えるでしょう。

1990年代の代表的なロキノン系アーティスト
・Kemuri
・ザ・コレクターズ
・サニー・デイ・サービス
・eastern youth
・ズボンズ
・怒髪天
・トライセラトップス
・ザ・ハイロウズ
・HUSKING BEE
・BACK DROP BOMB
・Hysteric Blue
・the pillows
・フィッシュマンズ
・フラワーカンパニーズ
・BOOM BOOM SATELLITES
・ボアダムス
・真心ブラザーズ

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